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駅に向かう途中、そこそこ広めな公園が見えてきた。


二人の歩みが園内の小さな四阿あずまやに向かい、休憩する事にする。


綺麗に整備された公園は、まだ午前中のせいか、それとも暑さのせいか、人が疎らだった。


陽光に反射するコンクリートの地面が、ホワイトアウトを起こしたように眩しい。


「ちょっと待ってろ」


豪が奈美から離れると、近くにあった自販機で、アイスコーヒーとペットボトルのアイスティを買ってきて、アイスティを奈美に手渡してくれた。


「ご馳走様です」


キャップを開け、キンキンに冷えた紅茶を口に含む。


好きな人と公園のベンチに座り、ドリンク片手に過ごす穏やかな時間が、彼女にとって、楽しくて嬉しい。




それにしても、恋人関係になってから、豪は冗談も含めて、やたらセックスってワードを出すようになった気がする。


「………そんなにしたいんですか?」


「何を?」


「…………セックス」


怪訝な表情の奈美に、豪は肩を抱き寄せてきた。


「好きな女を抱きたいって思うのは、当然だし自然な事だろ?」


彼に、唇をそっと重ねられる。


「奈美だって、好きな男に抱かれたいって思うだろ? さっき、ホテルにいた時にも言ってたよな?」


「まぁ…………そうです……けど……」


初めて外でキスされた奈美は、顔が真っ赤になってしまう。


「でも男の人って、好きでもない人とでもエッチしますよね? それに、豪さんがあのエロSNSに登録したのは、セフレを探してたからって……」


「う〜ん…………そうだな……」


彼は顎に手を添え、逡巡しながら遠くを見つめていた。

ただ、それだけの関係……

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