「…でも指名は現実的じゃないわよ。侯爵家以上が投票で決定した人事をひっくり返すことも簡単じゃないし、あの人たちをどうやって逆の候補に投票させるつもり?」
「この世の全ては取引で成り立つ。そうだろ?うまくやる方法がある。そうだ、取引と言えば。君との婚約関係を公にしてしまおうかなと考えているんだ。アランや君の両親の合意をとるのは簡単じゃない。でも既成事実が発表されたら認めるだろう。君が許可してくれるなら、明日のクレイン通信の一面記事は『ジョーアルヴィアンとレイチェルパンタナールの関係修復』になるだろう。…だからこそ俺は君にこの関係を戻れなくするための許可をしてほしいんだ。」
「…貴方のことを愛しているわ、家族が反対しようとも。貴方がそうすべきだと思うならそうなんでしょう。もうこの関係をなかったことにはできないわ。アルヴィアンの闇の一面も見てしまったし。」