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俺は後ろの方にいる女子学生に声をかける。
「大丈夫かい、本当に馬鹿げた人間には苦労するな。自己紹介が遅れてしまって申し訳ない、ジョー・アルヴィアンだ。」
彼女は堂々とした感じで俺の元に歩いてくる。そして何故か彼女は俺がしたことに対して少し怒っているようにも感じられる。
「どうして私のことを助けようと?私が女性だから?」
彼女は力強くそう質問してくる。なるほど、そういうことか。理解した。
「論理ではなく差別的感情や偏見、憎悪で他人を攻撃する人間のことが嫌いだ。その観点では君が女性だからとも言えるかもしれないし、そうでないと言えるかも。そういえばまだ聞いていなかったことがある。君の名前は?」
「ブルックス・ハミルトン。さっきはありがとう。」
「ハミルトン。騎士と教皇の国、神聖ファーランド王国の王家の一員か。もっとも君に助けは要らなかったかもな。君の歩き方を見るだけで理解した。槍や剣の扱いには慣れてそうだ。そうか、神聖ファーランドは魔法よりも刀剣を重んじる国だったな。」