「ぷっはぁーっ!」
いい飲みっぷりだ、と言わざるを得ない勢いで、堤が一杯目のビールジョッキを傾けた。
「……相変わらず、気持ちのいい飲み方しますね……」
「そりゃお前もだろ」
にやり、と笑った堤が、ジョッキを持ち上げた手の人差し指で私の方を指した。
辿ると、もう既に空になりそうになっている私のジョッキに着く。
しまった。つい、いつもの癖で。
一瞬、過去の記憶が過って、相手に引かれてやしないかと不安になったが、正面に座る堤の顔を見て、そんな心配のいらない相手だったことを思い出す。
「おかわり、もらっておくか?」
「そうします」
堤がベルを押してから、メニューリストを手渡して来た。
「ついでに好きなの頼みな。俺は、もつ鍋が食えたらいいから」
「有名なんですか? この店」
「いや、知らん。この間、取引先に教えてもらったから一回くらい来ておきたかっ*********************
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