カウンターで一人、猪口を傾ける。
舌に触る澄んだ銘酒の辛さに、納得の頷きを零して、俺は再び徳利に手を伸ばした。
「今日は女子会なんだね」
ふいに店長から声がかかったので、手を止めて顔を上げる。
「はい。……なのに連行されるってのは、どうなんですかね?」
ミサイルのような勢いでやって来た同期の話を聞くのは骨が折れそうなので、別段その輪に入りたいわけではないのだが。
耳を澄ませば聞こえてしまいそうな距離に身を置いているのは、お互い気まずいのではないだろうか。
そんな心配をしていると、瑞希達が居る個室から、椅子の脚が床を叩いた音が聞こえる。
驚いて振り返るが、小柄な影が床に伸びるのを見るに、熱の入った穂坂が立ち上がったようだ。
「し、信じられる!? あいつ、私のこと、す、……好きだとか言って……ッ」
「…………」
まだ時間が早いせいか******
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