今日もつまらないし帰ろうかな。
そんなことを考えながら学校中を歩き回る。
生徒たちはジロジロと変な目で見たり、
ビクビクと体を震わせている奴らばっか。
そんな時、
「だから他の子と話さないでってば!!」
と1年の階から大声が聞こえた。
少し気になり階段上から様子を見ることにした。
???side
「だから他の子と話さないでってば!!」
そう大声で叫ぶように言う。
「なんで?」
「誰と話そうが私達の勝手でしょ?」
不機嫌そうに冷たく言い放つ親友の紗奈。
でも、
私がこう言うのにはちゃんと理由があるんだ。
それは、
友達を取られて一人ぼっちになったらって
考えると怖くて不安で押し潰されそうになってしまうから。
思い出したくない記憶で頭がいっぱいになり、気づけば目に涙が浮かんでいたようだ。
「なんで流雨が泣くわけ?意味分かんない」
「てかその束縛癖やめた方がいいよ」
「はっきり言って迷惑だし」
「しかも恋人じゃねぇんだから」
私が俯いている間に次々と言葉が並べられていく。
最悪。
こうなるって分かってた。
けど、
不安に溺れそうだったから止められなかった。
「…え..いのに…」
ボソリとそう呟く。
「は?何?聞こえないんだけど」
「だから!」
「あんたらなんか消えちゃえばいいのにって言ってんの!!」
そう言ったとほぼ同時に親友の1人である、
先程からずっと黙っていた、
音露が私の頬を叩いた音がした。
徐々に頬に痛みが広がる。
何か言った方がいい。
分かってるのに口が動かない。
それとも逃げるべき?
そんなことを考えていると、
「流石にやりすぎじゃねぇか?」
そんな声と共に誰かが降りてきた。
声と靴の色的に2年の男子だということは分かった。
???side
「あんたらなんか消えちゃえばいいのに!!」
そんな声が階段上まで響いてきた。
今どきの女って怖いんだな…
そんなことを思ってるのもつかの間、
一人の女がそいつの頬を叩いた。
普段はこんなのどうってことないはず。
なのに、俺は無性に腹が立った。
「流石にやりすぎじゃねぇか?」
気づけば、
そんなことを言いながら1年の奴らの方に
向かってる俺がいた。
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