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青春なんて、見てる方が楽しい。
そう思うのはきっと私だけ。
「未海〜!!今日どこ行く?」
そう言いながら私と肩を組む友達の流乃。
「え!待って!きたこれ!!」
「なになに〜?」
「合コンだよ合コン!!」
合コン…
高校生なのに?
面倒くさ…
行きたくないな..
まぁ、バレないように抜け出せばいっか。
「みんな参加するよね?!」
「行く行く〜!!」
「未海も行くよね?」
「もちろん!」
「そう来なくっちゃ!」
あぁ、言っちゃった。
断ればよかったのに。
嫌な言葉が頭の中でぐるぐると回っている。
「じゃあ今日はよろしく〜!!」
ついにこの日が来てしまった。
お相手は1つ年下。
「俺、君と組む〜!」
「じゃあ俺こっち〜!!」
次々にペアが決まっていく。
残ったのは、
さっきからスマホばっかいじってる子。
「じゃあ私ら行くね〜!!」
みんなが居なくなって2人ぼっちになった。
気まずい空気が漂う中、
その子はぽつりと呟くようにこう言った。
「俺、恋愛とか興味無いんで」
「は?」
思わずそう言ってしまう。
気づいたらその子はスタスタとどこかへ行ってしまっていた。
『恋愛とか興味無い』か…
なんか友達になれそうだな。
この子になら言ってもいいかな?
そう思った私はその男の子を追いかける。
「いいよ、それで」
と後ろから声をかけると
「いいんすか?」
と驚いたような顔をしながら振り向いた。
「だって私、恋とかよく分かんないし」