「梓!!」
俺は迷わず梓の元へと駆け寄った。
「大丈夫か?」
「うん……」
そう答えた梓は見た感じ、ケガもしていないようで俺はやっと安心することができた。
でも、よほど怖かったのか梓は身体を微かに震わせていた。
いつもなら迷わず抱き着いてくる梓も佑志が傍に居るせいか、どこかぎこちなく辺りの様子を伺っているようにも見えた。
もしかしたら、まだ近くに牧村が居るかもしれない。
そう思い、とりあえず佑志と共に近くのコーヒーショップに入ることにした。
いつもブラックコーヒーを飲む梓に、俺は気持ちを落ち着かせるために甘めのカフェモカを手渡すと、少し待つように伝えた。
そして梓から少し離れた席に座る佑志の元へと移動した。
「森田、大丈夫そうか?」
「ああ、なんとか」
梓から事情を聞こうと思ったが、さすがにまだ話を聞ける状態ではないと判断した俺は、佑志に話を聞くことにしたのだ。 **************************
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