あれから僕達は神殿に戻り、明日からの一週間で休暇をもらえるという吉報をセナから聞いた。神殿内にしかまだ僕の回復の件は通達されていなかったのを良い事に、セナが予定を調整してくれたのだ。
各神殿の最高司祭という立場にあり、かつ神々の子として祀られる存在でもある神子は、定期的な神事以外の仕事は本来多くない。人間の司祭や神官達が宗教的な面のほとんどをやってくれるから、『まだ休養中だ』と言えば割と簡単に時間は作れる場合もある。
一週間後には『快気祝いだ!』と無駄に騒がれる事を思うと今から面倒で仕方がないが、その始まりが少し先になった事には素直に感謝した。今はものすごく、イレイラを抱き締めたくてしょうがなかったから。
子供だと思っていたら大人だったし、思いの外すぐに心が通じ合ったのだ。ならば体も通じあわせても良いはずだ。
(だって、僕達は夫婦なのだから!)
首元にリボンがある白いブラウスに黒いスカート姿と動きやすい服を着ていたイレイラを、僕は抱き上げたまま二人の部屋に急いだ。
彼女の墓の前で感じた切ない気持ちなど、申し訳ないが微塵も残っていない。これからへの希望と夢に心は満ち溢れ、色々と滾っているのが自分でもわかる。
チラッと彼女の様子を伺ってみても、抵抗する素振りは無い。僕の心境を察していないから警戒していないといった感じでもなく、心なしかソワソワしているみたいだった。
(——きっとこれは、抱いちゃっても大丈夫って事だ!)
部屋の前に到着し、すぐさま中に入る。イレイラの部屋側にある風呂場は準備が済んでいると事前にエレーナから聞いていた僕は、急いでそちらに向かった。ドアを魔法で開けて、真っ直ぐ浴槽を目指す。
声を上げる彼女の声を無視し、僕は彼女と共に広い浴槽の中へ飛び込んだ。服がお湯に浸かり、体に張り付く。そんな事は構わずに速攻で僕はイレイラの体に背後から抱きついた。
「ひゃぁぁぁっ!」
勢い余ってしまい、大きな水飛沫が立つ。そのせいで互いの頭まで濡れてしまった。
「んなっ、何でこんな!」
「急いでたから!」
早く洗って、早く一つになりたい。気持ちが先走ってしまって時間が惜しい。
「だからって、服のままお風呂に飛び込むとか…… 」
イレイラが呆れた声をこぼす。でもイヤそうではない事を良い事に、僕はお湯で張り付く服の上から彼女の胸をそっと掌で包んだ。ゆるゆると胸を揉み、感触を楽しむ。ずっと触りたかったその感触に僕は感嘆の息をついた。
子供みたいな身長には不釣り合いな大きい胸。『…… 挟めそうだなぁ…… 』とか、ちょっと色々考えてしまう。そんな胸を形が変わってしまうくらい揉み、堪能していると、イレイラが甘い息を零し始めた。
「…… んっ」
白いブラウスの下で下着が透けて見え、淡い桜色の尖りが主張を始めている。その様が『もっと触って欲しい』と囁くようで、僕は指先で双方の可愛らしい尖りを布越しに摘んでみた。
「んあぁぁっ」
イレイラが白い喉を反らし、色のある声をあげる。
「好き?ここ弄られるの」
好きならもっと触ってあげたい。服なんかサッサと脱がせ、直に触れたい。もういっそ破き捨ててしまおうか。
「わ、わかんな…… っふぅ…… ん…… 」
彼女の反応が可愛くって、背中がゾクゾクする。大人だと知らされた晩に『夢』で見たイレイラの様な反応がとても心地いい。
胸に触れているだけですごく気持ち良くって、下腹部の剛直が快楽を欲し始めた。ソレが彼女のお尻に当たったのか、イレイラは真っ赤な顔をプルプル震わせながら、ゆっくり僕を見上げる。
その顔が可愛すぎて可愛すぎてかわ——とにかく!僕は腰を少し動かしてより強く、ソレをイレイラのお尻に押し付けた。気持ちいい…… もうこれだけでイケそうで、情けない気持ちになる。
「ひぅっ!」
イレイラが変な声をあげて逃げる様に身をよじる。それを僕は自分の方に抱き寄せ、胸の中にしっかりとどめた。
「逃がさないよ?今日は最後まで、させてくれるよね?」
疑問形で問うたが、僕の中では決定事項だ。
異論は認めない。
絶対に、逃がさない。
ブラウスのリボンをほどき、ボタンをちぎる様に外す。服と下着を引っ張り脱がすと、中途半端に胸だけがお湯の中にこぼれ落ちた。半端に脱げる濡れた服がイレイラの腕を拘束しているみたいな格好になっていて、自由に動けない姿が卑猥過ぎる。
形のいい大きな胸がお湯に浮かび、ぷっくりとした尖りがとても美味しそうに見える。体勢的に口に含めない事が悔やまれたが、後の楽しみだと割り切った。
浴槽の側に置いてある石鹸を取ってそれを僕は泡立てた。両手を泡だらけにし、その手で再びイレイラの胸を揉み始める。
「いゃっ…… 」
掠れる小さな声で拒否されたが、甘い吐息が混じり、『気持ちいい』としか聞こえない。
「洗っているだけだよ。綺麗にしてからじゃないと、抱かれたく無いかな?と思って。僕はそのままでもいいんだけど、初めてくらいはイレイラの意見を聞こうかなってね」
『抱かれる前に洗いたい』など、そもそも一言も言われていない事は無いものとした。
「しっかり綺麗にしてあげるね。毎晩だって洗ってあげる。全身、隅々と、余す事なく…… ね」
耳元で囁き、僕はお湯の中に沈むイレイラの脚に手を伸ばした。下から上へ撫でながら、邪魔なスカートを避ける。体に張り付くショーツに指が辿り着いて、ゆっくりと陰裂をなぞる。するとそこにお湯とは違う滑りを布越しに感じ、正直ホッとした。
「感じてるの?洗っているだけなのに?」
意地悪く訊くと、イレイラはお尻をもじっと動かした。
「カ、カイルだって…… こんな」
視線を反らし、彼女が不服そうな声をもらす。
「うん。だって、イレイラに触れているからね。勃つなって方が無理だよ」
「たっ…… !」
僕の言葉に、過剰に反応する様子すらもう可愛らしくて溶けてしまいそうだ。
「ねぇ、早くイレイラに挿れたいな。でも此処で初めては色気が無いから、もうベッドに行かない?」
「そ、そんなハッキリ…… 」
「でも、言わないとわからないだろう?君が此処でもいいなら、このままスルけど」
「べ、ベッドが、いいですぅ…… 」
追い詰められて、子猫みたいに震える瞳でイレイラに懇願されたのだった。
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