「ああぁ……もうほんと、無理……」
室内に入った瞬間に、三度くらい温度が下がった。
体感的には凍えそうなくらい寒い。
暖を取るというより、縋るものがほしくて、総一朗の腕に絡みつく。
ぞわぞわと悪寒が走る度に、掴む力が強くなる。
「うう……後どれくらい? もう終わる? 何分?」
「今入ったばかりだろ」
私は雷に次いでホラー系が苦手だ。
映画も怪談も、もちろんお化け屋敷も。
「瑞希……目を開けた方が怖くないんじゃないか?」
がっちり目を瞑っている私に彼が提案してきた。
しかし、即座に却下する。
「絶対に嫌」
「……ああそう」
できれば耳も塞ぎたいが、手が足りない。
だから、急に大きな音がすると、反射で悲鳴が上がる。
「きゃー! 何なにっ」
「壁からゾンビが出て来――」
「説明しなくていい!」
「お前が聞いた************************
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