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「流花が知ってるママは僕と離婚した後、違う家に住んだんだ」
「流花は僕とママとの間の娘」
「梨沙は僕と離婚した後に産んだ娘なんだ」
「つまり、流花は僕と血が繋がってる家族なんだ」
「でも..流花が殺されるって知ってたら助けれてたかもしれないのに…」
「本当にすまない…」
「謝ってもどうにもならないことは分かってる」
「だけど絶対に謝らなきゃいけないってずっと思ってたんだ」
そうだったんだ。
まず、
ママが離婚をしていることに気が付かなかった。
私が忘れてたんじゃなくて
ママが教えてくれなかっただけだったのかな。
お姉ちゃんはこのことを知ってたのかな?
「重い空気の中あれだけど…」
「俺はお前の兄の幽夜。で、そっちのジジイが幽」
「実の父親にジジイって酷くない!?」
「俺と父さんは名前が似てるんだ」
幽夜と幽…。
どっちも『幽霊』の感じが含まれてる。
まるで最初から私が見えると
決まっていたような…。
「そういえば流花は図書館で何をしてたんだ?」
「調べ物」
「例えば?」
「お姉ちゃんはなんで私を殺したんだろうって」
「え、殺したのって梨沙だったのか?」
「ママじゃなくて?」
なんでママ?
それを実際に見たの?
そんなことを思ったが、単なる予想だろう。
「最期に見たのがお姉ちゃんだったから」
「…そうか」