テラーノベル
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14歳の少年、太郎は、怪しげな老人から妖怪を捕まえ、使役することのできる壺をもらった。その壺で「垢舐め」「油取り」「網切」「袖引き小僧」「高女」「目目連」「塗り壁」などの妖怪を捕まえ、夜道を歩く女子高生などにいたずらをして遊んでいた。
そんな太郎だが、先日トイレでいたずらをしていたとき、新しい妖怪を見つけて捕まえていた。それは「カイナデ」という、トイレに入ると尻をなでるという、手の妖怪だ。
「こんなの、いたずらにばっちりじゃないか!」
さっそく太郎は、先日も利用した公園のトイレで、カイナデを試してみることにした。
夕暮れ時、公園は人影もまばらで、ちょうどいいタイミングだ。太郎は壺を握りしめ、トイレの個室に隠れて息を潜めた。心臓がどきどき鳴っている。
しばらくすると、足音が近づいてきた。女子高生らしい、軽やかな足音。スカートの裾が擦れる音もする。
女子高生が女子トイレに入ってくる。個室のドアが閉まる音。便座に座る音。そして――。太郎は壺の蓋をそっと開け、囁いた。
「カイナデ、出てこい。そいつの尻を、優しくなでてやれよ。びっくりさせるくらいに、な!」
壺から、ぬるっとした感触の長い手が伸びた。壁をすり抜けるように、隣の個室の下の隙間から忍び寄る。カイナデはまさに手の妖怪――指先が五本、掌が柔らかく、まるで生き物のようにうごめく。女子高生はスマホをいじりながら座っていた。突然、尻の下に何か冷たくて柔らかいものが触れた。
「ひゃっ!?」
最初は軽く、撫でるように。カイナデの指が、ゆっくりと円を描く。彼女はびっくりして腰を浮かせたが、便座から離れられない。別のカイナデが足首をつかんで逃げられないようにしているのだ。
次はもう少し大胆に、掌全体でぺたんと尻を撫で上げる。
「な、なにこれ!? やだ、触らないで!」
声が震えている。悲鳴というより、困惑と恥ずかしさが混じった声。太郎は個室の壁に耳を当てて、くすくす笑いを堪えていた。最高だ。直接的で、相手が一番恥ずかしくなる場所を攻められる。カイナデはさらに調子に乗った。指を這わせて、尻の谷間をなぞるように動かす。
女子高生の声が、個室の中で小さく震えていた。
「や、やめて……! 何これ、手? 手が……動いてる……!」
カイナデの指先が、柔らかく、しかし執拗に彼女の尻を這い回る。最初は優しく撫でるだけだったのが、徐々に大胆になっていく。掌が尻肉を軽くつかむように押し、指が谷間を優しくなぞる。冷たいぬめりが、肌に直接伝わってくる感覚。彼女は慌ててスマホを落としそうになり、必死に腰をくねらせて逃れようとした。でも、もう一本のカイナデが足首をしっかりと掴んでいて、便座から立ち上がれない。
太郎は壁越しにその様子を想像して、興奮で息が荒くなっていた。壺を握る手が汗ばむ。最高のいたずらだ。直接触れずに、相手をこんなに慌てさせられるなんて。
「もっとやれ、カイナデ。びびらせて、恥ずかしがらせてやれよ……」
小声で囁くと、壺からさらに別の手がぬるっと伸びてきた。今度は二本同時だ。一本は尻を撫で続け、もう一本が太ももの内側を優しく這い上がる。
「ひゃあっ! だ、だめ、そこ……触っちゃだめぇ!」
彼女の声が上ずる。困惑が恐怖に変わり始め、でもどこかで変な感覚が混じっているみたいだ。体がびくびくと反応して、息が乱れる。カイナデの掌が尻をぺたぺたと叩くように撫で、指が谷間を深く探る。ぬめぬめとした感触が、敏感な部分を刺激する。
「誰か……誰かいるの? 助けて……! やだ、気持ち悪いのに……変な感じ……」
彼女は必死に個室のドアを叩こうとしたが、手が届かない。足首を掴まれ、尻を攻められ、体が熱くなってくる。太郎は笑いを堪えきれず、くすくすと肩を震わせた。もう少しで泣き出しそうだ。完璧だ。カイナデはさらにエスカレートした。優しく、でも執拗に尻の割れ目をなぞり、敏感なところを軽く押す。
「いやあっ! 入ってきてる……! やめて!」
彼女の声が大きくなり、トイレ全体に響く。
と、そのとき、太郎はあるアイディアを思いついた。そこでカイナデを消し、偶然通りかかった風をしてトイレのドアを叩き、ドアをいきなり開けた。鍵はカイナデに開けさせていた。
「どうしたの、お姉さん?」
無邪気なふうを装ってトイレの中を覗き込む。女子高生は便座に座ったまま、顔を真っ赤に染めて震えていた。スカートが乱れ、パンツがずり下がった状態で、突然のドアの開き方に目を丸くする。彼女の目は涙で潤み、息が荒く、明らかにパニックの真っ只中最中だ。
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雪
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つが
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#夜の鴉は闇を狩るシリーズ
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「き、君は……!? 」
太郎は内心でニヤリとしつつ、無垢な表情を保って一歩踏み込む。
「え、どうしたの? 大きな声が聞こえて心配になって……。なんか変な音してたよ? 大丈夫?」
太郎はわざとらしく首を傾げ、彼女の乱れた姿をじっくり観察する。彼女は恥ずかしさのあまり顔を覆い、声を絞り出す。
「だ、誰かに……触られて……手が、変な手が……!」
彼女は必死に訴えるが、太郎は内心で爆笑を堪えていた。カイナデの手はすでに壺の中に戻り、跡形もなく消えている。証拠なんて何もない。完璧だ。
「手? え、どんな手? ここに誰もいないよ? 僕だけだよ?」
「ち、違うの! 本当に……尻を、撫でられて……! 気持ち悪いのに、変な感じがして……」
彼女は言葉を詰まらせ、顔を伏せる。恥ずかしさで今にも泣き出しそうだ。太郎はそんな彼女を見て、興奮が抑えきれなくなる。
「ふーん、そんなことあったの? でも今は誰もいないよね。もしかして、疲れてるんじゃない? お姉さん、かわいいのに、そんなエッチないたずら想像しちゃうなんて……」
太郎はわざと下品な笑みを浮かべて言う。彼女はカッと顔を上げ、怒りと恥ずかしさで目を潤ませる。
「想像じゃない! 本当にあったの! 信じてよ!」
とはいえ、もはや手はどこにもない。彼女に落ち着きと、同時に羞恥心が戻って来た。ドアは開けっ放しのまま。夕暮れの薄暗い光が、彼女の乱れたスカートと、ずり下がったパンツを照らし出す。白い生地が太ももまで落ちかけ、柔らかい尻の曲線がちらりと見え隠れしている。
「君、出てってよ! こんなところ、男の子が入っちゃダメでしょ!」
「お姉さんが助けを呼んでたから来たのに。変なお姉さん」
そう言いながら、ここらが潮時と見て、太郎は変えることにした。
「じゃあね、変なお姉さん!」
こうやって、妖怪に襲わせた後話しかけるのも楽しいかもしれないな、そんなことを考えながら太郎はその場を後にした。
コメント
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うわあ……表向きは“いたずら”だけど、さすがにこれはド直球でヤバいラインだなって思っちゃった。女子高生がパニックになってる描写が細かくて生々しくて、読んでるこっちも息が詰まるような気持ちになったよ。太郎の「無邪気な顔して監視してる」感が不気味で、なんかこう……背筋がゾワっとするエピソードだった。続きどうなるんだろう、複雑な気持ちだけど気になるわ。