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「承知しました、国王陛下。俺個人としてはとても楽しみにしています。」
俺はそう笑顔を浮かべて返す。俺の外見は知的で聡明だったレスター・アルヴィアン、つまり俺の父上に似ているらしい。だが俺の父上は知的で優秀、そして市井からの人気はあったが寡黙でどことなく人を寄せ付けないところがあったそうだ。俺の母上であるクレア・アルヴィアンは緑がかった茶色い瞳、つまり俺と同じ瞳をしていて、彼女は社交的であり彼女がいるところには笑顔があり父上のお世辞にも社交的とは言えないところを打ち消していたそうだ。俺は父上から外見と知性を引き継ぎ、母上から引き継いだのは社交性と瞳。だからこそ国王陛下は呟いたのだろう。
「…血は争えない、やはりそうか。」
国王陛下は聞こえていない声量だと思ったのかもしれないが、残念なことに俺にははっきりそれが聞こえている。だが俺は何も聞こえていない振りをする。
「アルヴィアン侯爵代理、客間に案内するよ。」
ユリアスは俺を心の底から自分自身で俺のことを案内したいらしい。そう彼らしい子どもっぽさと人形っぽさが混じった笑顔を添えてそう伝える。
「ええ助かります、ユリアス王子殿下。」
俺はそれに不気味なほどにこやかな笑顔で返す。果たして国王陛下はこの俺とユリアスのやりとりをどう捉えるのだろうか?