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「総一朗……水戸さんに告白されたでしょう?」
言葉にした瞬間、今すぐに取り戻したいくらいに後悔した。
けれど、時を巻き戻すことはできない。
悲鳴に似て、そうとはならない叫びが、渇いた吐息となって零れた。
空気に勢いづけられたように顔を上げると、彼の驚いた表情が視界に飛び込む。
目一杯に眼を開く、その表情が如実に事実だと告げていた。
いっそ嘘だと言ってくれたらよかったのに。
隠し事はしない、できない、そんなあんたが、今はこんなにも憎らしい。
「……何で知ってる?」
ようやく声を放った彼の言葉に、無意識に嗤った。
「……もしかして、水戸に何か言われたか?」
確かめるように、窺うように、問うた彼から視線を逸らす。
すると、彼がじり、とつま先を私へにじり寄せた。
「――断ったぞ」
彼が言った。
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