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「気づかないうちに、誰かを傷つけてしまったかもしれない」
そんな不安が頭から離れないこと、あるよな。
友達の表情がちょっと曇った気がするとか、既読がついてるのに返事がないとか。
何か言った一言で、相手を嫌な気持ちにさせたんじゃないか……って考え出したら止まらなくなる。
……正直な話をすれば、オレだってある。
飄々としてるとか、冗談っぽいとか言われるけど、内心で「いまの言葉、大丈夫だったか?」って反省する夜もけっこう多い。
でもな。
大事なのは「不安になる自分」を否定しないことなんだと思う。
だって、それって裏を返せば「人を大事にしたい」って気持ちの証拠だからな。
本当に他人のことを気にしない人間は、そもそもそんな風に悩まない。
だから君が「もしかして傷つけたかも」と思えるのは、優しさの一部なんだ。
もちろん、気になるなら素直に「さっきの言い方、気になってない?」って聞いてみてもいい。
相手が「全然気にしてないよ」って言ってくれたら、そのやりとり自体が安心につながるし。
もし「ちょっと嫌だった」って言われても、それを認めて謝れたら、むしろ関係は強くなる。
完璧に人を傷つけずに生きるなんて無理だ。
でも、不安を感じたらそこで立ち止まって、考えて、必要なら行動できる。
それができる人間は、ちゃんと人と関わっていけるんだと思う。
――だから、不安を抱えたままでも大丈夫。
それは「誰かを大切にしたい」って心の証拠なんだから。
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