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開 示 だ な
「…」
バイト疲れた…のに…
「いだいっ!!」
「そこにいたあんたが悪いのよ!」
「やめて…物投げつけないで!」
頭打った…最悪…
「喧嘩はやめて座れ」
「…」
止めろよ…父さん…なんで母さんをとめないの…
「ほら食べなさい」
「食欲ない…」
「あんたが痩せこけたらご近所の人に変な目で見られちゃうでしょ!」
「毎日言ってるだろ。なんで食わないんだ」
「…ごめんなさい」
「あんたが食べ終わるまであたしらはディナーを食べに行けないじゃない」
「20時の予約なんだ。20分後に家を出たいから10分以内に食いきれよ」
「…はい……ぅっ…ぐ…」
食事なんて楽しくない。ただ吐き気と恐怖が襲ってくるだけの時間
「ぅ”っぐ…ぉえ”っ」
びちゃっ
「ぁっ…ぁ…」
「吐くなって言ってるでしょ!」
どすっと鈍い音が響き渡る
「ぃ”…ごめんなっ…さ…ごめんなさいっ…」
「吐いた分追加で食べてもらうから」
「はい…」
「ぅ……」
「やっと食べきったわね…」
「時間がギリギリだ…急いで行こう」
「そうね」
「いつも通り食器と吐いた跡は自分で片付けろよ」
「…はい…」
…今は家に1人…
「ぅ”っぐ…げほっ…ん”…ぐ……」
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
「はーっヒューッはぁっヒューッ」
吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい
「…っ…大丈夫…」
片付けなきゃ…殴られる…
「…疲れた…」
今は22時か…そろそろ帰ってくる…『あの時間』が始まる…
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
「…落ち着け…俺…」
帰ってきた…両親が階段を上がって行く音が聞こえる
「~ッ…」
始まった…耳を塞いでも聞こえる母親の喘ぎ声、ベットの軋み、父親の息遣い
「ふーっ…ヒューッ…はぁッ…ヒューッ…」
家の防音性能は高いはずなのに…ご近所に響かないだけで同じ家の中だとはっきり聞こえてしまう
「もう…無理…こんな生活嫌…」