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管野アリオ
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目が覚めた時、既に午前九時を回っていた。
豪の体温に包まりながら目覚める朝は、奈美にとって、至福の時間だと思う。
「ん……」
彼女が目覚めてすぐに、彼も目覚めた。
「おはよ……奈美」
豪が奈美を抱き寄せながら、額に唇を押し当てる。
寝起きの掠れた彼の声は、妙に色気があり、彼女の鼓動が大きく震えた。
「お……おはよう…………ございます……」
前髪が額に掛かった豪は、起き抜けでもカッコいい。
「好きな女と迎える朝は……最高だな……」
奈美の唇にキスを落とした後、二人でしばしの間、微睡む。
「豪さんが、彼として私の隣にいるのが…………何だか夢を見てるみたいです」
「夢じゃねぇよ。現実だから」
彼は、ガバっと寝返りを打つと彼女に覆い被さり、首筋に唇を伝わせた。
身体を離し、奈美の胸へ視線を這わす。
「キスマーク……しっかり残ってるな」
「え?」
(豪さん、いつの間にキスマーク付けてたの? 全然気付かなかったんだけど……!)
彼女が焦った表情になり、豪が、いやらしい笑みを浮かばせる。
「気付いてないのか? 奈美の左胸に、俺が植え付けた綺麗な華が咲いてるよ」
奈美は、彼の腕から抜け出すと、散らかっていたブラとショーツを拾い、バスルームへ向かった。
脱衣所に落ちていたキャミソールを掴み、洗面台の鏡に自身の身体を映し出すと、左胸の乳首の上に赤黒い痣が付いていた。
肌が白いせいか、痕跡が生々しく見える。
「うっ……うそ……いつの間に!?」
そういえば昨夜、バスルームへ行く前に、豪が左の乳房を強く吸っていた事を思い出した。
それがキスマークを付けるためだとは、考えもしなくて……。
「もうやだ……恥ずかし過ぎる!」
奈美は手早く下着を着け、ベッドに戻った。
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