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「うん、まずいことになっちゃった」
リュウト達と別れて数十分、ほろ酔いしてたのも覚め始め、ある重大な事に気づいた。
「迷った」
自分でもどうかしてると思う。
頭がほわほわしてる時に、帰り道分かんないけどみんなが行く方向に歩いていたら駅があるや〜……と思って付いていってたら、みんなそれぞれの宿に帰ってるだけで最終的に周りはほとんど人が居ない変な所まで来てしまっていた。
というか!この世界には電車は愚か、駅もない事になぜこうなるまで気付かなかった!俺のバカ!
「宿に泊まるにもお金ないしなぁ」
そもそもアンナさんから帰りの事聞いてなかったし……言ってたかな?あの時はもうほとんど話聞いてなかったから覚えてねぇ……
よくよく周りを見たら素行の悪そうな人達がたむろってたりしてる。
「いや〜、こういう所にこんな下乳放り出しながら歩いていたら僕襲われちゃったりして……」
考えてみると女ということの自覚を持たない様にしてたので、この状況を客観的で見ると俺やばいよな。
「と、とりあえず来た道を……」
そういって振り返るとまた別世界だった、道って逆を向くだけでこんなに雰囲気変わるんだな。
「はぁ……どうしよ」
「お姉さん、なんかお困りかなー?」
絶妙にイヤーな感じの声の方に振り向くと四人くらいの20代のヤンキーみたいな男性達がニヤニヤしながらこっちを見ていた。
あ、これヤバイやつや……
「だ、大丈夫です、心配ありがとうございました!じゃ!」
「おっと、待ちな」
そのまま逃げようとしたら回り込まれた……おぅふ。
「こんな夜道にそんなエロい格好してるとか誘ってんだろ?あ?」
「もう堪忍な~ほーら捕まった」
「あはは……捕まえられた~、てことで逃がしてくんない?」
「お前バカか、この状況で俺達が逃がすわけないだろ」
「だよねぇ」
よし、うん、ここでなんか攻撃魔法とか発動するのが異世界のチート主人公の基本だよね。
でもさっき話してて一つ解ったことがある。
「たぶん、この物語ってリュウト君が主人公なんだよなぁ」
唯一、俺たち3人の物語で魔王に対して一歩ずつ前進してる。
さらにはアカ姉さんやみやと言う少女を連れたハーレム展開プンプンにさらにギルドで特別にクリスタルドラゴン討伐に向かわせて貰った特別待遇。
こんなん異世界の主人公やん!
対して俺の異世界人生ってやばない?
「なーにブツブツ言ってんだ!こい!」
「だが断る!」
もちろん抵抗するで。
「暴れんな!くそ!」
何とか脱出しようと掴まれた手を放すように暴れている時、ヤンキー達の後ろから声が聞こえてきた。
「おにーさん達、何してるの?」
「あ?」
そこには小学生くらいの背丈に白髪短髪の綺麗な赤い目をした少女がキョトンと立っていた。
うわ、白髪ロリきた。
「なんだぁ?ガキ……お、結構かわいいじゃん、お嬢さん、親は?迷子になったのかなぁ?」
俺を拘束していた男は俺を離し、猫をなだめる様な声を出してロリに近づいて行く。
「お兄さん達が連れてってあげ____ぎゃぁぁあ!」
「おい!どうした!」
男はいきなり断末魔をあげ、倒れ男の中の男を抑えているがそこから大量の血がゆっくりと地面を濡らしていく。
「てめえ!何をした!」
リーダーらしき人がナイフを構えその少女に向ける。
「ん~?なんかぁ大きくなってて、モッコリしてて不愉快で邪魔だから……切っちゃった♪」
何の事を言ってるか男として想像したくない……まぁ、今の俺にも無いものだが。
「女子供だからってお前ら調子に乗りやがって!」
ん?おい、まて、お前ら?俺も入ってね?いやいやいやいや!
残りの2人はそれぞれ魔法を構える、その内の一人は俺に向けてきて攻撃をする気まんまんだ……うーん、あれ?本当になんでこうなってるの?
「うんうん、血の気が多いねお兄ちゃん達、そういう人、ミーは好き♪」
少女は魔法陣を向けられても笑顔だ。
「だからお兄ちゃん達の……血抜きを始めるね」
三人に向かってゆっくりと歩く。
一人のナイフを構えた男が切りかかろうと上に振りかぶった時に少女は軽く手をふりノーガードのあそこを何かで切り裂く。
その〝何か″は夜の闇がカモフラージュして見えにくい。
そのまま、男は股間から血を流しながらも意地でナイフを振り下ろすが元々的が小さいのもあって少女は股を潜り抜ける。
その際に少女の白髪の髪に真っ赤な血が付いた。
「わー、汚いなぁ」
少女が自分の頭についた血を手で確認しているのを隙と判断した男が魔法を放とうとしたが、男から魔法を放たれることは無かった……
放つ前に男は激痛で集中力を切らして魔法陣を解いたのだ。
そして、ついに暗闇でカモフラージュされていた〝何か″が月明かりに照らされて姿を現した。
「黒い……鎌?」
少女の手に戻って来たのは黒い鎖鎌。
それを下に振り下ろして返り血がついていたのを地面に飛ばす。
「ひ、ひぃ」
残り1人になった男は自分の股間を両手で押さえながら少女に恐怖していた。
「残りのお兄ちゃん、あなたは玉が小さいから生き残らせてあげるね♪ミーは女々しい男は興味ないの」
「ひぃいい!」
最後の一人は小を漏らしながら逃げるように去っていった
一応言っとくが、他の3人も生きてるんだけどね?
「ところで、お姉ちゃん」
「は、はい」
「お姉ちゃん、可愛いね」
「あ、ありがとう?」
「だからさ、お姉ちゃん」
少女は俺の顔の前に手を当て魔法を発動させると俺は急に眠くな……って……
「お姉ちゃんは今日からミーの物ね」