最近、俺は悪夢に悩まされている。夢の内容はこうだ。まず、俺は夢の中で目を覚ます。俺は自分の部屋で寝ている。朝になったのかと思ったが、部屋は明るくも暗くもない、不思議な状態だ。部屋を見渡すと、隅に何か不気味なものがいる。何だろう、と思ってよく見ようとすると、そいつが襲ってくる。それが何かはよくわからないが、そいつからたくさんの触手が生えていて、それが俺の全身に巻きついて来るのだ。身動きできなくなると、そいつは触手を使って俺の服を脱がして来る。下半身が丸出しになったところで、そいつの中心が近づいてくる。そして俺のち・こに吸い付いてくるのだ。ち・こがむずむずして気持ち悪い。俺は逃げようと必死で暴れる……と、そこで目が覚める。俺は何事もなくベッドで寝ているのだ。そんな夢をここのところ何日も続けてみている。
最初はびっくりしたが、最近は正直なところ慣れてきた。ち・こがむずむずするのだけは気持ち悪いが、それ以外に実害はないのだから。さらに最近、謎の触手が弱ってきたような気がする。最初の頃は身動きが取れなかったのだが、ここ数日、暴れると触手を引っぺがすことが出来るようになったのだ。そこで俺は、夢の中を少し歩いてみることにした。聞いたところによると、夢の中で「これは夢だ」と自覚すると、その夢を自由にコントロールできるようになるらしい。もしかしたら、この奇妙な夢も、自由に操れるかもしれない。
俺は夢の中でしばらく歩いてみた。驚いたことに、部屋を出ると廊下なども実際の通りにあった。まるで現実のようだ。不安になって両親の部屋を開けてみたが、誰もいなかった。やはりここは夢の中のようだ。
せっかくだから普段は出来ないことをやってみよう。俺は家を出てみることにした。普段なら、小学生の俺が夜に家を出るなんてできない。すぐに親に見つかって止められることだろう。でも、夢の中ならそれも自由だ。
家の外は、ややぼんやりしているが、やはり現実の通り町が広がっていた。どうしよう、どこに行こうか……。特にあてはなかったので、試しに隣りの家に入ってみることにした。確かこの家は、同じ小学校に通う女の子がいたはずだ。学年が下なのであまり話したことはないが。俺は家のベルを押そうとして、これが夢の中だと思いだした。だったら別に、黙って入ってもいいだろう。俺はドアを開けて、家の中に入った。夢の中だからか、鍵はかかっていなかった。
家の中も、ややぼんやりしているものの現実とあまり変わらなかった。いや、この家に入ったことはないので、これが現実の通りなのかはわからないのだが、特におかしいところのない、ごく普通の家の廊下だった。この様子だけ見ていると、これが夢だということを忘れそうになる。廊下を通って、女の子の部屋に辿りついた。夢でも、女の子の部屋に入るなんて初めてだ。ドキドキしながらドアを開けると……ベッドの上に、女の子が寝ていた。俺はその子に近づいてみた。
「ん……うーん」
彼女が目を覚ましたようだ。彼女は俺に気づいて、話しかけてきた。
「あれ? あなたは……隣りの家の人よね?」
「うん」
「どうして私の部屋にいるの?」
説明するのは面倒だな。それにどうせ夢だし。そうだ、いいことを思いついたぞ。夢が本当に思い通りになるなら……。
「私の部屋? それはどうかな。だってここは公園だよ。」
俺はそう言ってみた。すると女の子はきょとんとした顔が、周りの景色はいつのまにか公園に変っていた。
「えっ、なんで……?」
彼女はこれが夢だと自覚していないのだろう。それにしても面白いな。もう少し現実に出来ないことをいろいろやってみよう。
「そんなことより……おっぱ・見せてくれない?」
(続く)
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