昼休憩、約束通り堤と落ち合う。
「ここのパスタは絶品」だという堤が選んだ、洋食店の椅子に腰を落ち着けた。
後れ毛もない綺麗に束ねられた黒髪が美しい女性の店員が、おしぼりと水を届けて、オーダーを取った。
お任せします、と告げると、堤が慣れた様子で注文を入れる。
立ち去る店員の背中を見送りながら、心許ない気持ちで手を拭った。
すると、居住まいを正した堤が、テーブルに両肘をついて手を組んだ。
その手の甲に顎を乗せる。
そういう仕草はできれば可愛い女の子にお願いしたい。
「それで?」
「う……」
いきなり距離を詰めた堤から逃げるように、水を飲む。
しかし、コップを持った手が悪かった。
件の指輪を見せつけるような形になってしまって、堤が笑顔を濃くした。
「ちょっと目を離した隙に何だかめちゃくちゃ面白そうなことになってるけど、キュ*****
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