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#恋愛
ばたっちゅ
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#BL
NGS_ヘビーなしっぽ
204
白い服の男はその名も語らずただ一言こう言った。
「私たちにとっては人間も異星人も本質は同じことだ。」
その言葉で相手が何者かがよく理解できた。異星人がなぜ観測都市に侵入していいるか、それは今関係ない。余計なことは考えるな。
私は銃なんて上手く扱えない、扱い方は知ってる。それ以外はほぼ素人の私に何ができる。
辺りを見渡すと130号が所有していたであろう武器が転がっていた。
好都合だ。でもなんでこんな所に武器が?こいつの仕業か?見たところ男はひとりだ。
念の為辺りを確認する。でも視覚情報でもスキャンは出来なかった。男を見ると何かログが出てきた。
[微弱なエーテル反応を確認]
微弱なエーテル反応それは異星人であることを隠せてない証拠となる。疑惑が確信に変わった。だが、こいつはエーテル反応があるのにも関わらずなぜ観測都市に…?
「2号あいつ異星人だろ…?処分するのもありだが捕らえて情報を聞き出した方がいいのではないか?」
やっぱり3号も同じことを考えたのだろう。私的にも殺すより捕縛の方がいいとも思うが。
[本部へ通信要請]
[通信失敗]
通信が失敗した…?本部のサーバーエラー?それとも大きなジャミングを受けている…?
「3号通信は失敗した。向こうの判断で任せられなくなる。」
「うん、それはここのネットワークがダウンしてるからだね。電波障害と重なって君たちは外部との通信を完全に絶たれた。」
ネットワークがダウンした?
[ネットワーク応答なし]
[通信帯域に異常を検知]
それが真実だと知ると唖然とした。ログもネットワークから遮断されて使えなくなってしまう。
[ネットワークの遮断を確認]
[RCU-002、RCU-003両名の生体情報モニタリング]
「2号!」
3号に呼ばれて振り向くと同時に後ろへ押されるような感覚になる。するの目の前で見えたのは、3号の右腹部に銃弾が当たるところだった。
掠めるでもなく貫通でもない。それは間違いなく致命傷を与える一手だ。
[RCU-003のバイタルに異常発生]
慌てて3号の元へ向かった。向こうの方を見るが今は銃を構えてはいない。それにあんな銃では私たちを殺すことは出来ないことくらい私でもわかる。
「大丈夫…平気───」
「平気なわけないだろ!!!大人しくして!!!動いたら一生恨む!!!」
何故だろうこのイラだちは。言葉選びすら上手くままならない。
ハンカチで抑えるが出血が多くて上手く止血ができない。また銃弾が飛んできた。3号に向かって、だから腕を自分の腕で防いだ。
「なにやってんの2号!!」
「私の事はどうでもいいから!!」
銃弾があっては邪魔だと思い銃弾を取り除く。それを見てさらに男はわらった。
「おぉ〜?恐ろしい!本当に痛みがないじゃないですか!素晴らしい!素晴らしいよ君!! 」
2号は転がっていた130号の剣を手に持つ。そして一直線で男の方へと向かって走る。腕や足を撃たれても痛むことなく男の胸を1突きにした。
「素晴らしい、君は十分バケモノだよ。」
喋る気すら失せたが、こいつが死ぬ前に情報を聞き出さねばと思った。だから重い口を開いた。
「お前は一体何者だ。」
「ただの異星人ですよ。ただの異星人で…イェル様の信仰者。貴様らの悪行は必ず救世主様が裁く…。」
「何を言っている。侵略者の分際で貴様は」
その時男の口元はつり上がり笑いだした。何がおかしいのだろう。こいつらは邪悪で狂ってる。
「そうか…君はトコイ様の…」
男は目を閉じ枯れたような声でそう言い残した。最後に男の目に写っていたのが自分であることに虫酸が走った。なんせこいつは何を考えているかわからないバケモノだ。そんなことよりも3号たちだ。
[通信復旧]
[3号のバイタル低下]
[134号、130号、133号の意識確認]
慌てて3号たちの方へ行く。3号もまだ意識はある。とりあえず本部へ連絡しないとだけどこいつらをどうするかだな。
「ねぇ!!!2号助けてぇぇ!こんな鎖とかで縛り付けられてがんじがらめで嫌なんだけど!なんかのプレイ?!ねぇ!早く解いてぇぇぇ!!」
「解いして欲しけりゃ本部に連絡しろ!私は忙しい!」
慌てて3号の方へ行くとやっぱり出血が酷かった。とりあえず銃弾を取り除かないといけないけど3号は私じゃないから取り除く時痛む。
「3号、ごめん!」
ピンセットで出来るだけ早く抜き取ったけど3号が苦しそうな顔をしている。
「い”ったっ…」
とりあえずあとは133号に任せるしかない。
「133号!!3号の治療…の前に鎖解くね。」
慌てて133号の鎖を取ろうとしたがやっぱり無理なので130号の武器使うしない。これ割と切れ味がいいせいで簡単に鎖が切れたじゃねぇか。
「あ、それ僕の。」
げっ、使ってるのバレた。でも今は人命救のが大事。
「130号ごめん。あ、133号は3号の治療お願い出来る…?」
「うん、わかった。あんま無理しちゃだめだよ。」
133号は3号の方へと駆け寄っていく。それを見て2号はホッとし134号の方の鎖を切る。
「2号ありがとぉー!」
抱きついて来ようとしたのを躱しつつ130号の方へと向かうが134号の様子を見て呆れていた。
130号の鎖も切った後近くに落ちていた鞘を拾い剣の刃を鞘に納めて渡した。
「ごめんなさい。不用意に使って…、怒りに任せてその剣で異星人を殺してしまった。」
「とんでもないです。助けられた身でそんな忘恩な事はしません。」
寛大な心構えに関心した。年齢に見合っていないほど大人な対応というか、結構尊敬できる。
「剣を借りただけでそんなに謝ることあるの?」
「133号知らないの?剣は僕らにとっての相棒でもあるんだからさ、130号みたいな攻撃特化型の人らはそういうのに厳しいから覚えといた方がいいよ。」
後ろで133号と134号が話している声が聞こえた。概ね正解ではある。戦場では常に剣が相棒で、剣には造った人の想いがちゃんと込められているから。
『その剣は、誰かを斬るものじゃないわ。私たちにとっての、大切な人を守るためのものなのよ。』
稔さんの声が頭の中に響く。普段は引きこもってるけどなんだかんだ武器を作る時は人が変わったかのように集中して使う人を思いやるような人。
それにしても、130号の武器はあまりにも斬れ味が良すぎる。相当器用でないと扱えない。稔さんは1人に1人の性質を理解してるから出来るのかな。
なんて考えていたところで130号をちらりと見るとしんどそうな顔をしていた。
「どうしたの?顔色悪いよ?」
「大丈夫です。なんでもないので。」
「そう。」
あまり干渉すべきではない。とりあえずあとはやることはここの調査を観測都市にいるREUの人らに任せ撤退かな。
あの男の言っていた言葉も気になる。それにイェル様の信仰者とも言っていた。彼らもイェルとやらを神として崇めてたりするのだろうか。
[3918年3月25日10時05分/3号]
[現在位置:地上本部の自室]
観測都市であったことは一体なんだったんだろうか。最近は異星人の動きがやけにおかしい。
あの白いスーツを着た男もそうだ。人間組織をわざわざ崩壊させるなんて意味がわからない。調べたところ本当に崩壊はしているらしい。
別にほんとにそんなことどうでもいいんだけど。1日くらいずっとぼーっとする日がほしいな。ずっと寝てたい。出来ることなら布団から出たくない。
ていうかこんな時間になってもまだ布団から出れてないことが今1番マズイことだ。
[過眠]
ログからも注意されてる。やばいあと1時間くらい寝たいでも流石に起きないと。
観測都市の自由時間は15時間くらい寝れたけど自分今日12時間しか寝てない。てか寒い
「3号〜?53号さんが呼んでるよー?」
マズイこれは4度寝ができない。ていうか2号にこんな姿を晒す訳にはいかないし返事しないと。
「先行っといてー」
「なんか眠そうな声してるけど起きてる?」
2号が人の部屋のドア勝手に開けやがった。すっごいびっくりした顔でこっちを見てきた。
「えめっっっっっっちゃ寝覚め悪いやん」
「だってまだ12時間しか寝てない」
「結構寝てるじゃん。…でも、こんな無防備な3号初めて見たなー。」
なんて言って部屋に無断で入ったかと思えば近づいてくるし、起きてるから無防備じゃないし。ただあも3時間寝たいと思ってるだけだし。
「そろそろ起きないとね〜?」
ふわふわとした口調で言ってくる。ふわふわとした口調聞いてると結構眠くなる。
絶対これは布団を剥がすやつだ。いや流石に起きないとだしもう剥がしてもらった方がいいか。
ほんとに布団剥がすし寒いし眠れないしで、まぁなんだかんだで眠気は覚めるんだけどさ。
「服も無防備だ!服含めくれてお腹見えてるよ?!」
「何見てんだよバカ!!!」
やば僕服やばかったか?!ていうかなんで2号はまじまじと見だしたんだよ。
「ほほう。長袖のVネックと半ズボンか、覚えとこ。」
「え?何怖い」
「いやそのなかなか私の好みに刺さったというか。」
なんてふざけたこと言ってこの人の考えてることがわからない。
いやそんなこと考える前に53号に呼ばれてるんだしさっさと着替えないとだし、さっさと2号に出てもらわないと困る。
「じゃあ、自分着替えるので先行ってて。」
「ん?別に着替えてるの待ってるよ?」
「じゃあ待つなら外待ってて!!」
なんかめっちゃ理解してないじゃん。
[3918年3月25日10時45分/134号]
ここに招集されて40分くらい経ったけど全然きてないらしいあの2人。ま、僕は今来たばっかりだから分からないけど。
ここにいるのは7号と130号と僕だけだ。133号は呼ばれなかったのだろうか。いや、遅れてる場合があるから別にそんな訳ではないか。
て思ってたら133号が来た。133号も時間にルーズなんだよな〜、いっつも遅刻して130号に怒られてる。僕も一緒になって。
130号ったらせっかちだしお固くてすぐ怒っちゃうんだから。特に遅刻は怒るからな〜。最初の時は、めっちゃ敬語だったのに今じゃ荒々しいよ。
「やっぱり遅いか。」
53号がやれやれと呆れていた。その間に外の景色を見てみたんだけど、やっぱりここも観測都市と変わらずただの長方形の箱みたいに高い建物ばかりだ。
普段あの2人は遅れることはないんだけど、今日はなんでこんなに遅れているのだろうか。
と言っていたら2人とも慌ててきた。て、3号寝癖すごくない?
「なっなにぃぃ?!!!いつもより2時間早いだと?!?!」
53号は予想を遥かに超えたような反応をしていた。てか、2人はいつもそんなに遅れてるの?え?どゆこと?え?
「やはり2号効果か。3号は月に3回のペースでガチ寝日があるから、私は後2時間は来ないと思ってた。それを遥かに超えて45分くらいか。」
「すみません遅れました。」
3号が謝ってる…。3号にガチ寝日あるのは意外だけど過眠は良くないよ3号…。
「寝起きの3号でしか得られない栄養があることを知りました。すごく心に刺さった。」
2号が変なこと言ってる。130号も7号も呆れ顔だなぁ〜。3号も可愛い顔してると思うけど。この中じゃ僕は130号が1番綺麗だよな〜。133号も可愛いけど。いじめたくなるよね。
7号はなんか闇が垣間見えるんだよね。あと2号は3号以上に何考えてるかわからないから怖い。
「あの、全員揃いましたよね?そろそろ任務の説明をお願いしてもよろしいでしょうか?」
この話に区切りを入れたのは130号だった。うっかり忘れてたけど、これは任務の説明を聞きに来たんだっけか。
今回の任務としてもこんなに大人数だと中規模くらいの作戦なのかなー。6人での作戦なんて珍しい。
「今回の作戦は第64区の採掘地区を重点的に狙った作戦。こちらもミサイル射撃は出来ますが、地下の施設で”あの”兵器を使うにはこの地区の汚染が始まってしまう環境的要因により攻撃は不可能です。」
そうなんだ。でも、もう少し人数増やした方がいいんじゃないかなー。今はほとんどの人員が出払ってるから、また今度の方がいいと思うんだけど。
「人手足りない気がします。人員の補充を待つか、他の隊員に要請して少しでも人数を増やした方が良いのではないでしょうか?」
7号も僕と同じこと考えたみたいだけど、53号さんが少しバツの悪そうな顔をしているし、多分今回も何らかの要因で人員は来ない感じかな〜。
ていうか、今は調査の方が重要なんだよな〜。あのよく分からない個体の異星人、イシス?とか名乗ってたヤツも調査しないとなのにさ。
「人員の補充を待つ猶予はないんです。今回の採掘地域の作戦は本当はもっと後にやる予定だったんですが、どうやら新たな防衛施設を建てる動きが見えるんです。」
そうなれば、資源は向こうが採り尽くし新たな兵器の材料の出来上がりってわけか。
「ですが、どうしてそんな重大な地域を今まで占領してこなかったんですか?」
「軍事力の衰退のタイミングを狙っていたためです。そのため、今まで襲撃を恐れていたんです。」
2号ってたまに鋭いよね。盲点だったな〜、でも今は緊張が高まってる状態だし、目立てば確実にこちらが負ける確率が高いし、勝算はどんなもんだろ。
でもまだよく作戦内容開示してないよね。採掘地域へ行くとして採掘地域のどの区画へ何をするかをしっかり話しきれていない。
「じゃあ、次は僕たちはどう動くかだ。」
「それももちろん。君たちはまず採掘地域では電波を発信しているライフラインの麻痺させること。その任務は1班にやってもら居ます。」
1班?ということは班制度か。でも、なんで電波を発信している電力会社のライフラインを麻痺させるなんて意味わからないよ。極秘だからか…?
皆疑問を浮かべていたがその事を口にはしなかった。時期にわかると思っていたからだ。
「そしてこの採掘地域の収益でもあり経済の中枢を担っています。この採掘エネルギー工場、これは2班にこの工場のエーテルを暴走させ爆破して欲しいのです。」
「また事故に見せかけた爆破ですか。そろそろ向こうも察知してくる頃ですよ。」
3号はあまり乗り気では無いのか身も蓋もないことを言っていた。この作戦の異常さを3号は理解して言っているのだろう。
「では、作戦はまた会議で色々予定します。これは仮作戦だから忘れぬように。資料も君たちの端末に転送しておくから各自確認するように。では解散」
解散の合図で3号はさっさと出ていこうとしたが53号が3号の首根っこを掴み捕まえていた。
「3号には用事があるので残ってくれますか?」
「…はい。」
3号の顔めっちゃ嫌そう。可哀想に…。んでなんの話するのか僕は盗み聞きしたいんだけどー。でもみんなつまんないなーおとなしく帰っちゃうんだもん。
「134号も早く出てください。」
「盗み聞きです。」
そしたら53号がムスッとした顔をしてきたから仕方なく、外を出ておとなしく帰ったフリをした。て、わざわざ鍵まで掛けてやがる。
ドアに耳を当てて盗み聞きをしようとしたがやっぱりよく聞こえないや。
「君に───がある──任務──です。」
「わか──た。」
なんの話?任務とかなんとか言ってるけどよく聞こえない。3号は53号と何を話しているのか?
「今回の──7号の───。彼女の持────走──とい──まで───る為、今───で」
「今回──務で使───…と?」
「おい134号。盗み聞きしてんじゃねぇよ!」
驚いて声の聞こえた方を振り返ると130号がいた。マズいと思って走って逃げようとしたんだけど、すぐ捕まっちゃった。
「いやぁぁぁ!130号のえっちー!!」
「何もしてねぇわ!このクソ馬鹿野郎が!」
やべはっちゃけ過ぎた。 これは53号もドアの前にいるの気づいちゃうだろうしさっさと逃げないと!
「盗み聞きなんてしたら罰を受けるぞ…」
小声で心配そうに130号が言う。やっぱり130号僕のこと心配なんじゃん、なにこの子優しいかよ。
そんなことしていると3号が部屋から出てきた。少し機嫌が悪そうといより顔色が悪かった。
「3号?何の話してたんだ?」
口を開いたのは130号だった。
「ごめんちょっとトイレ行ってくるから後で。」
3号どうかしたのだろうか。何を言われればあんな顔色が悪くなるのだろう。普段から割と真面目にやってる3号が53号からお叱りを受けることはない。
いやバリバリ遅刻してたか。そのことについてお叱りを受けていてもおかしくないか。53号に怒られたら僕も絶対体調悪くなるもん。
「いや3号は常に体調不良か」
「何言ってんだお前」
コメント
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第10話、めっちゃ重かった……涙 3号が庇われて負傷するシーン、胸がぎゅってなったよ。「動いたら一生恨む」って2号の叫び、ヤンデレ好きとしてはたまらん感情の迸りだった…。 134号の明るさが逆に切なく映る展開、好きだなあ。53号と3号の内緒話、何があったのかすごく気になる…! 天脳音月さんの書く「沈黙の重さ」と「会話の軽やかさ」のバランス、本当に尊敬する。続きが待ち遠しいよ🤍🥀