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「アタマニナニカハエテルヨ?キミハ、ニンゲンジャナイノ?」
「僕は人間じゃないよ。実験体ってやつさ。」
No.3156の答えに男の子はこう返す。
「ジッケンタイ?オトオサンガイッテタコトバダ!ジッケンタイハ、オトオサンノオトモダチダッテ!」
どうやら男の子は施設の職員の子供のようだ。男の子はNo.3156に対してこう問いかける。
「キミハ、ジッケンタイッテナマエナンダネ!」
No.3156はすぐさま訂正する。
「僕の名前はNo.3156だよ!実験体って名前じゃない。」
「ナンバーサンゼンゴジュウロク?ナンカムズカシイネ。キミノコトヲ、ナンテヨベバイイノ?」
No.3156は少し考えて、こう答えた。
「僕のことはサイコロって呼んでよ!これなら呼びやすいでしょ!」
「サイコロ?オトオサントゲームスルトキニツカッテルヤツダ!キミハサイコロナンダネ!」
彼らが話していると、庭園のドアが開き、男が入ってきた。その男は全身黒ずくめで、異様な雰囲気を放っている。そして男の子に近づきこう言った。
「レイ、こんなとこにいたのか。No.3156、この子と何を話していたんだい?」
No.3156はこの男の素性を知っていた。彼はこの施設の所長。つまり施設のトップを務めている男なのだ。