うーん、全裸でプールで泳ぐのなんて初めてだ。なんだか変な感じ。まあいいか。個人所有のプールだけに、大きさはそこまででもなかった。いや、個人の家に室内プールがあるだけでもすごいんだけど。小学校の水泳の授業で使うような小さなプールだった。大きなお風呂と言ったところで、さすがに25mはない。
でもプールサイドには椅子やテーブルがあり、そこには紅茶とお花が飾られている。なんだかセレブっぽい雰囲気だ。プカプカ浮んでいると、突然、夕凪ちゃんが何かをプールにどぼどぼと入れた。それは……えっ、タコ!? うわああぁぁ!! なにこれ気持ち悪いぃ!!! しかもなんかヌルッとしている。
慌ててプールから上がろうとしたが遅かった。足を掴まれてしまった。ううん、足だけじゃない、全身にぴたぴたと……。
「ちょ、ちょっと、夕凪ちゃん!? 何やってるの!」
「うふふふ、お姉ちゃん、こういうの好きかなって。大丈夫だよ、すぐ慣れてくるから」
「そういう問題じゃなくてぇ!!」
なんとか引き剥がそうとするけれど、ぬめぬめの触手が絡みついて離れない。むしろどんどんきつく締め付けてくる。そのうち、タコの吸盤が乳首に吸い付いてきて、ビクンと体が跳ねた。なにこれ……すっごく感じる。まるで掃除機かなんかで吸われているみたい。おまけに、体中を愛撫されるみたいに吸われて、あっという間に体の力が抜けてしまう。
「だめっ、こんな、やめて……」
私が懇願すると、夕凪ちゃんはクスリと笑った。そして私の耳元で囁いた。
「だ~め♡ まだまだ始まったばかりだよ、お姉ちゃん♪」(続く)