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第二十一話「骨と記憶のコンフィ」
🔪闇鍋のような記憶の小部屋
それは、地下のさらに下――
冷却された密閉室。
コンクリートの壁には無数の骨が並べられていた。
レオノーラはローブを羽織っていた。
深紅から漆黒に染まるグラデーション。
その手には銀色のピンセット。
骨の一片一片に、まるで**“言葉”を彫るように触れていく。**
彼女の顔は静かで、まるで司書のような知性と狂気を湛えていた。
🔪スケアリーの実況「骨の低温調理」
「っしゃあああああ!!!!!!!」
スケアリーがチャンバラのように骨を振り回しながら叫ぶ。
「コンフィきたぁああああ!!!」
「低温で、じっくり、じっっっくりと、
“死の記憶”を骨から煮出してる料理だぞこれえええ!!」
「しかも、ただの骨じゃない。
“本人の声が残った骨”を、感情で柔らかくしてから“煮る”という狂気の下処理!!」
🔪レオノーラの“調理”
レオノーラはひとつの肋骨を取り上げ、
器にそっと入れる。
「この子の“後悔”が、とても強く残っていたわ。
だから、火入れはせずに漬けておくだけでいいの。」
ユリウスが呟く。
「“後悔”って……調理に使えるのか……?」
レオノーラは微笑む。
「ええ。とっても繊細な“うま味”になるのよ。」
🔪スケアリーの食レポ「死後感情のテリーヌ」
「おほほほほほほほほほほ!!!!」
スケアリーがガラスの器の中を覗き込んで泡を吹く。
「これはヤバい、これはヤバい。
死後の“悔い”を一晩寝かせて、
“未練のテリーヌ”にしてるじゃん!!!!」
「骨の中から染み出す感情汁!!!!
それを包んで固めたこの料理――
まさに、“食べる遺書”!!!!!」
🔪ユリウス、記憶に飲まれる
「……っ……あれ……?」
ユリウスの視界が歪む。
レオノーラが手にした骨を見つめた瞬間――
**誰かの“最期の記憶”**が、脳に直接流れ込んでくる。
「事故……?
“押された”……?
あれは、誰の手――」
レオノーラが囁く。
「ねぇ、あなたにも見えた?
これが、**“調理された記憶”の味よ。」
🔪スケアリーの狂気コメント
「これは料理じゃない……芸術……!?
いや、違う!!!
“遺された者の胃袋に直接語りかけてくるスープ”だよォ!!」
「涙と一緒に飲むスープ!!
飲んだ瞬間に、“自分が誰かを殺したかもしれない”と錯覚するスープ!!!!」
🔪ラスト:骨が笑う
一片の小さな骨が――
カラカラ……と震え、笑ったような音を立てた。
ユリウスが立ち尽くす中、
レオノーラはその骨を白い布に包み、宝石のように大事に仕舞った。
「この子は、“料理の一部”じゃない。
私の一部”なの。」
次回 → 第二十二話「亡骸と踊るクリーム煮」