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クラウンの静かな車内で、先輩がふとハンドルを握る手を緩めた。 「……なぁ、今日はもう、どこにも行きたくない。ここで、お前だけを食べていたい気分だ」 冗談めかした口調の中に、隠しきれない独占欲が混じる。 「私も……先輩と二人きりがいいです」 私たちは地元のスーパーで、最高級の信州牛と、地元の名産**『アトリエ・ド・フロマージュ』**のチーズ、そして重めの赤ワインを買い込んで別荘へと戻った。
エプロン姿の私を、背後から先輩が包み込む。 「……いい匂いだ。肉の焼ける匂いか? それとも、お前の匂いか」 「先輩、危ないですよ。……あ」 首筋に落とされる熱いキスに、思わず手に持ったトングを落としそうになる。 「我慢しろって言っただろ。……でも、無理そうだな」
食: 表面をカリッと焼き上げ、中はロゼ色のレアに仕上げた信州牛のステーキ。そして、とろりと溶けたカマンベールチーズ。
シーン: ソファに座り、ワインを交互に飲みながら、手掴みでチーズを口にし合う。 「……美味しい。……先輩、顔、近いです」 「……お前が、美味そうに食べるからだ」
ワインの酔いと、暖炉の火照り。 テーブルの上のご馳走を平らげた後、先輩は私をリビングの厚手の絨毯の上へと押し倒した。 「……ごちそうさま。次は、メインディッシュだ」
昨夜の「実家での遠慮」なんて、もうどこにもない。 クラウンのシートのような、滑らかで力強い愛撫。 「……っ、聖司、さん……!」 初めて名前で呼ぶと、先輩の瞳にさらに深い火が灯った。
「……全部食わせろ。お前の声も、熱も、全部俺のものだ」 外は氷点下の軽井沢。けれど、この部屋の中だけは、熱帯のような熱気に包まれていた。 重なり合う肌の音と、荒い吐息が、高い天井に反響する。 それは、どんな高級料理よりも濃厚で、中毒性のある「ご馳走」だった。
翌朝。 大きな窓から差し込む光の中で、先輩の腕枕で目を覚ます。 「……おはよう。よく眠れたか?」 「……はい。でも、ちょっと体が痛いです」 「ははっ、それは俺のせいだな。……責任取って、朝飯は俺が作る」
先輩が淹れてくれたコーヒーと、たっぷりのバターを塗った**『浅野屋』の厚切りトースト**。 「……次は、このままクラウンで、一気に西へ向かうぞ。『名古屋のひつまぶし』。……スタミナ、つけておけよ?」
る る あ ︵ ︵ 🌈🍑
かんすい