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【Q.先輩の印象とエピソードを教えてください】
🟩スリザリン4年生 Sくんの話
┈┈┈┈┈┈深澤辰哉先輩はどんな先輩?
周りの人がよく言うことあるんですよ。
深澤先輩ってスリザリンっぽくないよねって。
スリザリンって言えば、『狡猾』とか『冷徹』とか『ずる賢い』ってイメージが強いんですけど。
深澤先輩は優しくて、ニコニコしてて、いじられキャラで、 みんなのお兄さんって感じで、
今まで見てきた監督生の中では珍しいタイプです。
でも、1回あの人の本質みたいなものを見たことがあります。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
夜の消灯間際の時間位だったと思います。
寮に帰ろうと廊下を歩いてたら空き部屋の方から物音がして、気になって見に行ったんです。
誰かふたりが話すような声もしました。
もしかしたら、消灯時間が近いのに気づいてないのかもと思ってそっとドアを開けたら……
S「……!」
そこに居たのは同じスリザリン生の先輩でした。
7年生、最上級生です。
そんな2人が手元に持っていたのは、小さな小瓶とガラスのパイプと杖。
見てすぐわかりました。不正魔法薬物。
所謂、麻薬です。
S(先生……監督生に報告……!)
<ガタッ>
S(あっ、まずい……!)
動揺しちゃって俺が物音立てちゃって、運が悪いことに先輩たちに見つかっちゃったんです。
♠「あーあ、バレちゃったか」
♣︎「S、大丈夫だよおいで」
先輩たちはバレたってのに特に焦らないで余裕の笑みで手招きしてきました。
恐る恐る空き部屋の中に入ったのが良くなかったです。
<ガンッ>
S「ゔッ……!」
1人に俺の背後に回り込んで頭を殴られ、もう1人に杖を取り上げられました。
その場に倒れ込んだ俺に冷酷な笑みで迫ってきました。
♠「わかってるよな?」
S「い゙ッ…いくら先輩でも……!不正魔法薬は……見逃せません……!」
♣︎「あ〜、真面目ちゃんかよ。正義の味方ってか?グリフィンドールにでも行った方がいいんじゃない?」
S「その薬……闇の魔法使いから買ったんですか」
♠「は?お前には関係ねぇだろ」
♣︎「そういえばSってさ、妹いたよな?
確か…入学したばっかだっけ? ハッフルパフの」
S「……!!」
♠「可愛い顔してるよね〜。もしバラしたりでもしたら……トイレにでもつれこんじゃおっかな。女子寮入れないし」
S「妹は関係ない!!」
♣︎「暴れないの笑 ただお前が黙っとくだけでいいんだよ? それだけで穏便に済むんだ」
♠「まっ、お前が告発したとこで俺らのお父様が揉み消してくれるだろうけど」
S「くっ……!」
俺には1年の妹がいました。寮は違えど可愛い妹です。たまに顔を合わせて話すこともあって。
それを覚えられてしまってました。
もう1つタチが悪いことに、この先輩方のお父様は魔法省の官僚です。最悪な場合、この不正利用の事実がもみ消される。
<コツ…コツ…>
すると足音が聞こえてきました。
💜「おーい? だれぇ?
消灯すぎてるよ? 減点しちゃうよ〜?」
S(この声……深澤先輩……!?)
♣︎「今日の見回り深澤か」
♠「アイツなら平気だろ。監督生のくせにヘラヘラしてるし」
2人は深澤先輩のことを完全に下に見てました。
💜「ん〜?気のせい? まいっか」
深澤先輩の足音は遠くなって、俺は空き部屋に取り残されました。
7年生の圧に負けて、妹を引き合いに出されて……本当に泣き寝入りするしかないって思い始めてました。
その数日後、スリザリンの談話室で俺が1人でソファに座ってると深澤先輩が入ってきました。
💜「ふぁ〜。おっ、Sじゃん。なんか最近元気なくない? 優しいこの深澤先輩に言ってみなさい笑」
S「え……あ、いや……気のせいですよ笑」
深澤先輩のこと頼りないって思ってる訳じゃないです。でも、確かにあの2人の後ろ盾が強すぎて、相談する気にもなれなくて言えませんでした。
するとトランプをパラパラともてあそぶ深澤先輩が俺の隣に座って小さな声で言ったんです。
💜「妹ちゃんなら大丈夫だよ」
S「………え!?」
💜「佐久間…あ、ハッフルパフの6年ね。そいつに情報共有しといた。しばらく寮まで一緒に帰ってくれるってさ」
驚いて深澤先輩の方を見ると、いつものふにゃっとした笑顔がどこにもなくて、その目は獲物を狙う蛇のように冷たかったんです。
S「なんで……!」
💜「アイツら俺の事舐めてるからさ、警戒心ザルなんだよね。薬の入手ルートも証拠も簡単に見つけれたよ。
あ、ちなみにあいつらの親父が魔法省で裏金作って闇の密売人と繋がってる証拠も、一緒に手に入っちゃった」
S「深澤先輩、いつから知って……」
💜「ん〜と…3週間前くらい?」
深澤先輩は全部知ってたんです。俺のことも、アイツらのことも、更にはその親の不正のことも。
S「それなら早くマクゴナガル校長に……!」
💜「甘いなぁ笑 学校に言うだけじゃつまんないじゃん。
ま、明日楽しみにしてなよ笑」
💜「スリザリンの誇りも忘れて不正麻薬中毒、
ましてや可愛い後輩を恐喝するようなヤツらは、
ウチの寮には要らないよ」
深澤先輩はそれだけ言い残して自室に戻られました。
次の日朝の大広間で朝食を食べてる時、大量のフクロウ便が『日刊預言者新聞』を運んできました。
その1面の見出しにデカデカと出されたタイトル。
『〜魔法省官僚、薬物中毒!闇の密売組織との不正密輸発覚、息子を通じてホグワーツへも流出か〜 』
生徒全員大騒ぎですよ。
新聞を先に見たのか、先生と昨日威張り散らしていたあの7年生2人の姿はなかったです。
S(もしかして……深澤先輩!?)
昨日言ってたのはこの事だったんです。多分、深澤先輩が新聞社にリークしたんでしょう。
当の本人はさほど興味も無さそうで
💜「いや〜親が親なら子も子だね〜笑」
って呑気にパンを食べてました。
逆に鳥肌がたちましたよ。
害をなす敵と見なしたら手段を選ばないのに、なんでもないみたいな顔してるんですもん。
それに昨日深澤先輩言ったじゃないですか。
💜『学校に言うだけじゃつまんないじゃん』
マスコミにリークした理由が『学校に言うだけじゃ権力によって事実をもみ消されるかもしれないから』じゃなくて
『それじゃつまんないから』なんです。
あの人がスリザリンの監督生に選ばれた理由がわかった気がしました。
.*·.⟡┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⟡.·*.
🟩スリザリン4 年生 Nさんの話
┈┈┈┈┈┈渡辺翔太先輩はどんな先輩?
分かりやすいツンデレ男子ですね。あと美容系男子でもあります。
びっくりするくらい美肌なんですよね、美肌すぎて発光してます。
ご自身で魔法薬調合してお手製の化粧水を作ってるって話も有名ですね。
ちょっと話しかけづらいイメージあるので私も関わったことなかったんですけど1回だけお世話になったことあります。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
N「なんでだァ……?全然上手くいかない…」
授業で魔法薬の調合やったときに私だけ大鍋爆発させちゃって居残りくらったんです。
でも何回やっても色がドブの色になっちゃうんです。本来エメラルドグリーンになるはずなのに。
N「えぇ…分量もあってるし教科書通りのはずなのに……!」
時間も少なくなってきて、切羽詰まってる時に廊下にレイブンクローの阿部先輩が通りかかったんです。
N「……!! あっ!阿部先輩!!」
💚「ん? あれ、Nさん。どうしたの?」
N「呼び止めてすみません!調合が上手くいかなくて……教えていただけませんか?」
阿部先輩は教室に入ってきて私の羊皮紙と大鍋をみて微笑んで意外なことを言ったんです。
💚「あぁ……この薬ね。確か成分の熱伝導比率が複雑だよね」
💚「でも、薬の調合ならスリザリンに優秀な先輩がいるはずだよ」
N「えっ?」
💚「頑張ってね」
阿部先輩は意味深なことを言って微笑みながら去っていってしまいました。
阿部先輩は先輩の中でもトップクラスの秀才です。
そんなお方よりも優秀な先輩がいるだなんて……と思っていたらまた別の足音が聞こえてきて……
<ガラッ>
N「えっ……!?わ、渡辺先輩……!?」
次に教室に入ってきたのが渡辺先輩でした。少し気まずそうに頭をかいて、ふいっと目を逸らしながら
💙「阿部ちゃんが……後輩が困ってるから行ってこいって……呼ばれて……」
N(まさか阿部先輩より優秀って……渡辺先輩…!?)
まさか阿部先輩が学校一のツンデレ男子を呼んで来ると思ってなかったので私も若干パニクって。
N「す、すみません!阿部先輩にお願いしたんですけど…渡辺先輩のお手を煩わせるつもりはなくて…!!」
💙「煩わしいとか思ってないから。阿部ちゃんは確かに優秀だけどさ。ちょっと……理屈っぽいというか……まぁ見せてくんない?」
渡辺先輩は大鍋の中を覗き込んだあと、机の上のまな板とカップに残された材料の残りカス、火の強さを確認してました。
その後目を細めてスイッチが入ったように
💙「教科書どおりに計量して満足してんだろ」
💙「分量一緒でもその日の気温、材料入れるタイミング、切り方の大きさ、混ぜるスピード、火の強さとかで変わってくんだよ」
💙「小さなズレでも重なればデカイ失敗になる」
と急に口が饒舌になりました。
核心を突くような言葉に私はドキッとしました。
図星だったから。
渡辺先輩はローブを脱いでシャツの袖をまくり、新しい材料を計量しはじめました。手つきがプロみたいにスムーズで本当にお手本そのものでした。
💙「よく見といて」
あっという間に材料の準備をすませて新しい大鍋に火を入れました。
💙「調合は五感とセンスだ」
N「五感……?」
💙「まず目。最初に入れる水晶液の色が若干白くなるのを見逃さない。
次に耳。乾燥させた月下美人の葉と花粉を入れたあとの泡はパチパチって音からフツフツと重い音になってくる。
あと匂い。白硝子の花びらと燐光砂を入れると夜風の匂いがしてくる。
そのタイミングでフィクスオーツの欠片を入れるととろみが出てきて混ぜる時に若干重くなる。
飲み薬なら最後に自分で味を見て調整する」
N「すっ…凄い!!カンペキです!」
先輩は解説をしながらいとも簡単に綺麗なエメラルドグリーンの薬液を作り上げました!
💙「ま、まぁな」
褒めると鼻をかいて照れくさそうにしてる先輩をみてちょっと可愛いって思っちゃいました笑
💙「次からは教科書ばっかみてないで目の前の薬と向き合えよ。スリザリンがいつまでも居残りなんてメンツ潰れるぞ。じゃっ」
N「はいっ!ありがとうございます!」
私はそれから少しずつ調合のコツを掴みつつあります!渡辺先輩に感謝です!
一見はツンツンしてて取っ付きにくいイメージありますけど、蓋を開ければちょっと人見知りで高貴な猫って感じですね。
実は隠れファン、結構いるみたいですよ!
.*·.⟡┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⟡.·*.
🟩スリザリン3年生 Lさんの話
┈┈┈┈┈┈目黒蓮先輩はどんな先輩?
目黒先輩といえば、『孤高の一匹狼』でしょうか。
魔法界の中では「目黒家」って由緒正しい純血の家系ですからね。
つまりエリートです。加えて容姿も端麗。
だから皆彼に憧れるんですよ。
かくいう私も、目黒先輩に憧れてたんですけどね。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そういえば目黒先輩、3年生くらいまでは近づけないくらいにすごく冷たい人って感じでした。
どんなに綺麗で可愛い女子生徒からアプローチを受けても冷たくあしらうって話です。
だけど4年生になるちょっと前くらいから笑顔を見ることも増えて。最近ではだいぶ丸くなった方ですね。
なんで急にって思うじゃないですか。
当時有名になった噂話があるんです。
とある女子生徒が目黒先輩に告白した時、
🖤『…好きな人いるんだよね』
って口を滑らせたらしいんです!
断るための嘘だったのか本当なのかも謎でした。
ただ、好きな人ができたってなるとちょっと性格が丸くなるのも納得というか……。だから女子の間で大騒ぎしてましたね。
誰も振り向かせられない目黒先輩に好きな人が!?
って笑
ここでちょっと…私の話をしてもいいですか?
図書室で勉強してたときです。
ホグワーツの図書室って膨大な量の書物があって。
お目当ての「古代ルーン文字の解読」の古い本を取ろうとしたんですけど、手の届かない棚に置かれてあって。
アクシオで取ろうにも、その日は運が悪いことに杖を自室に忘れてきちゃってて……。
L「う〜〜ん……台もないし……」
諦めようかと思った時に私の前に大きな影が映って。
私のお目当ての本に腕がスって伸びてくるのを見て慌てて振り返ったら……
🖤「……これ?」
L「わっ…め……!?あっハイ!ありがとうございます……!」
通りかかった目黒先輩が本を代わりに取ってくれて……!!心臓が跳ね上がりましたよ。
本を受け取って目黒先輩は颯爽とどこかに行こうとして。その時私思ったんです。
L(今勇気を出さないと……一生お近づきになれないかも……!)
私も密かに目黒先輩に憧れてる女子生徒の1人でしたから。このチャンスを逃したくないって思って。
L「目黒先輩!」
🖤「……?」
先輩が振り返って目が合うだけでバクバクしました。でも呼び止めてしまったからにはもう何か言うしかなくて。
L「あの……!もしよろしければ……、お礼に…お茶でもいかがですか……?」
思い返せば消え入りそうな声だったと思います笑
ちょっと沈黙があった後、先輩はちょっと眉を下げて
🖤「あー……ごめん俺、先約あってさ」
そう言ってお断りされました。
予想はしていましたが、やっぱり少しショックでした。
L「そ、そうですよね……!すみません突然!」
🖤「ううん、ありがとう。じゃ頑張って」
そう言い残して目黒先輩は図書室を出ていきました。取ってくれた本を胸でギュって抱えてその場で呆然としちゃいました。
でも私気になったことがあって。
先約って誰だろうって。
こっそり目黒先輩の後をつけたんです。今思うと何やってるんだろって感じです笑
図書室を出た目黒先輩は中庭のベンチに座ってる誰かを待ってるようでした。しばらくすると、先輩を呼ぶ声が聞こえて。
🧡「めめ〜〜〜!!」
ハッフルパフの5年生、向井康二先輩でした。
紙袋を抱えて小走りで目黒先輩の所に駆け寄って。
🧡「めめ見て!植物園で間引いたコンフィ・ポム貰ってん!若い実はそのまま食べても爽やかで美味しいんやで!食べる?」
ホクホクの笑顔で紙袋からコンフィ・ポムという品種のリンゴを出して目黒先輩に渡してました。
L(先約って向井先輩だったんだ。やっぱり、恋愛より気を遣わない友情なんだろうな……向井先輩とは仲良いってよく聞くし)
そう思って図書室に戻ろうとしたんですけど、脚が止まっちゃって。
🖤「……ん、うまい」
🧡「やろ!? お手伝いしたかいがあったわ〜!」
🖤「ちょっと康二、果汁垂れてる笑」
2人でリンゴを食べてるだけなのに、ちょっと違和感があって。違和感の正体はすぐ分かりました。
L「目黒先輩……あんな優しい表情するんだ……」
いや、優しいというよりもはや『甘い』に近いくらいです。
まるで『愛しいものを見る目』でした。
その時女子生徒の間であった話題を思い出しました。
4年生になるちょっと前くらいから笑顔を見ることも増えたって。
ちょうどそれくらいなんです。目黒先輩と向井先輩が一緒に行動してるのを見るようになったの。
なんだか腑に落ちて、私は図書室に戻りました。
あの2人の間には特別な何かがあるって直感しました。 友情っていうより……なんか、上手く言えませんけど。
目黒先輩が口を滑らせた『好きな人がいる』って噂、嘘じゃないかもしれないですよ。
乙女の勘です笑
.*·.⟡┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⟡.·*.
あとがき
読まなくても️⭕️
魔法省
▷魔法界の秩序維持や行政を司る公的機関です。
一言で言うと『魔法界の政府』です。
主な目的は、魔法使いの存在を一般人から隠し、魔法社会のルールと安全を守ることです。
『魔法ゲーム・スポーツ部』といったユニークな部署もあるみたいですよ。
Nさんが居残りで調合していたのは
【ナイト・ヴェール】という薬液という設定です。
▷夜に点眼すると1時間だけライト無しの真っ暗闇でも視界がクリアに見える目薬。
角膜の上にもう1枚レンズを作りそれを通してみるイメージ。
コンフィ・ポム
▷熟れた実はとてつもなく甘く、砂糖なしで甘美なジャムが作れるリンゴ。間引きで収穫した若い実はそのまま食べても爽やかな甘さで美味しい。
実は結構な高級品種。
コメント
6件
最高でした、、❣️ふっかさんこわw 翔太君は高貴な猫、、嫌分かる。てか、ファンクラブ入りたいね。めめっ!?好きな人康二君だろ!!!真実はいつも一つ!!(?)
深澤先輩!魅力が深すぎる… 一話ごとに読み応えがありまくりで凄いです…!続きも楽しみにしております!