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正直なところ、言葉にして許されることを待っていた。
あまりこういうナイーブな感情の表現には慣れていない彼に、良い意味で期待はしていなかったけど。
俺のギリギリな欲情に、赤面と潤んだ瞳というただでさえ凶悪な武器を両刀として携えて、小さな頷きだけで応えてくれただけで、もう───やっとのことで抑える理性の箍がガタガタと震わせている。
「俺も頑張るから。息、整えて。」
前戯中にこっそりゴムを装着していた先端を蕾に宛てがうだけで、面白いくらいに康二の身体が強張る。絡まる左手はそのままに右手で彼の明るい茶髪を辿り、左頬を包み込む。瞼を閉じ、ふうう、と自分自身を落ち着かせるように深く吐き出された呼吸が震えている。深呼吸を数回繰り返した後、俺から解放された左腕が弱く首元にかかる。
「──うん。ええよ………きて。」
ゆっくりと開かれるその瞳の奥は、未だ若干の怯えで揺らいでいる。込み上げる庇護欲を態と無視して、康二の言葉に頷いて慎重に腰を進めれば、左手に絡まる彼の手の力が強まった。やはりと思ってはいたが指とは質量が明らかに足りず、ぎちぎちと強烈な締め付けが襲いかかる。
「っくぅ…はっ、ッはぁァ…!」
「痛い、?」
「ちがッ、いたく…ないっ、けどぉ、」
「…苦しい?」
《たぶん、そう。》と伝えてくれた本人は、恐らく今襲われている感覚を整理できずにいるのかもしれない。
そんな中で本当に申し訳ないけど、まだ半分も挿入できてない故にちょうど弱いところを常に刺激されている状況であって。どんどん押し寄せてくる快感に耐えられそうもないけど、それはさすがに格好がつかないんだよね。
「康二?ちょっとさ…一旦、全部挿れていいかな。」
「ぇ…っ?まだ入っ…ッんぅう!!!?」
結局ほぼ強引な挿入になってしまったけど、十分に分泌された体液の助けもあってか痛がる様子を感じさせず、康二の声がより甘く色付いたのが明らかに解った。回されていた左手の爪が俺の首をがり、と引っ掻く。すっかり全てを飲み込んだ後孔は素直なもので、本人とは裏腹に早く早くとその後を急かしている。
「…は、ッはあ、めめ、」
「康二の中、あったかい。」
「ん、めめ…、
すき。」
褒めるように康二の顔や首に軽い口付けを何度も落とすと、君は懸命に息を整えながら、緩く口角を上げて愛の言葉を口にする。
頭の中で、ガチャン、と重い箍が外れた音がした。
(あ、ヤバい かも。)
そう思った時には時既に遅く、思考を無視して身体が先に動いていた。
「ッあ、!?」
「康二…っ、」
それでも急に無茶をさせない自分を褒めたい。半勃ちになった彼の竿を扱きながら、まずはナカの質量に慣れさせるように長いストロークで抽挿を進めると、うねりは大きく締めつけは更にキツさを増す。
「ふぁ、っあァん!あッ、あぁっ!なん、これぇ…ッ?!」
「気持ちいい?」
「っきもちぃ…?はァっ…ぅん、きもちッい…ぃ!」
「あはっ、…可愛い。」
俺の言葉に初めてその感覚が快感と気付いた康二は、何度も何度も《めめ》《気持ちいい》と繰り返す。その愛らしさに思わず笑みが零れる。繋いでいた左手を解き、康二の右腕も俺の首へかけさせれば、彼の膝裏に手を添えて、ぐっと持ち上げた。