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 「ユリアスはまだ来ないな。いつもは遅れてくるなんてことはないんだが。…何かユリアスから聞いているか、ジョー・アルヴィアン?」

食卓についた国王陛下は正面に座る俺を見据えて質問する。俺は温かい燻製紅茶の上質な陶器のカップを置いて返答する。

「申し訳ありません。残念ながら俺は何も聞いてはいません。1つ質問させてください。昔から彼にはこういうところが、何と言いますか…」

「自由奔放な振る舞いか?昔からだな。王族らしいとは言えない。」

国王陛下はどこかを見つめるように、まるで何かを振り返るように、考え事をしているように返答する。

「でもそれがユリアス王子殿下の好ましいところでもあります。苦しみを表には出さない。いつも明るく見えますが本当にそうなのかは誰にもわかりませんよ。彼が微笑むのは心からなのか、それともそうでないのか。」

俺が好ましい笑顔を添えてそう告げるとますます考え事をするような苦悩を含んだ表情を国王陛下は強める。


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