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【全6話】
向井康二:マネージャー
目黒蓮:俳優
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「ちょっと!向井さん!ここ時間ズレてます!」
🧡「も、申し訳ございません!!すぐ修正します!」
現場の空気が一瞬止まる。
視線が集まる。
その奥で、腕を組んだまま立つ男。
🖤「……はぁ」
はっきり聞こえるため息。
🖤「ちゃんと確認した?」
🧡「はい……しました」
🖤「でも、できてないよね?」
刺さる。
周りのスタッフもいる。
営業スマイルは完璧なのに、
俺に向ける目だけは冷たい。
🖤「俺の現場、完璧に回して」
低く言って、目も合わせず歩き出す。
🧡「……すみません」
小さく呟いて、後を追う。
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俺の名前は向井康二。
目黒蓮のマネージャー。
完璧主義のトップ俳優と、
ミス多発ポンコツマネ。
それが俺たち。
怒られるのも、ため息をつかれるのも、
もう慣れた……はずなのに。
今日はちょっと、堪えた。
スタッフの声が耳に残る。
「マネージャー、変えた方がよくない?」
胸が痛い。
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夜ーー
玄関のドアが閉まる。
カチャン。
その瞬間。
後ろから腕が伸びてくる。
🖤「康二…」
低くて、さっきとは全然違う声。
🧡「……めめ?」
靴も脱ぎきってないのに、ぎゅっと抱き寄せられる。
🖤「今日もお疲れ様」
そのまま、頭を撫でる。
大きくてあったかい手。
さっきまであんなに冷たかったのに。
🧡「今日もミスしちゃって」
🧡「迷惑かけてごめん……」
少しだけ声が震える。
🖤「迷惑?」
抱きしめる力が強くなる。
🖤「誰が言ったの」
🧡「……俺が思ってる」
ふ、と小さく息を吐いて。
顎をくいっと上げられる。
視線が合う。
🖤「俺、お前以外無理だから」
🧡「え」
🖤「ポンコツでも、ミスしても」
🖤「隣にいるのは康二がいい」
さっき現場で向けられた冷たい目は、もうない。
代わりに、溶けそうなくらい甘い視線。
🖤「ほら、おいで」
ソファに座らされて、膝の上に引き寄せられる。
🧡「ちょ、ちょっと!」
🖤「外で我慢してるんだから」
首元に顔を埋める。
🖤「家では甘えさせて」
反則。
こんなの、反則。
🧡「……優しくしないで」
🧡「もっと申し訳なくなるやん」
🖤「なら、仕事ちゃんとやれ」
でも声は優しい。
ぎゅっと抱き締め直す。
🖤「変える気ないから」
🧡「……なにを?」
🖤「マネージャー」
一瞬、心臓が止まりかける。
🖤「誰がなんと言っても」
🖤「俺の隣は、康二」
目黒蓮は外では完璧な俳優。
でも家では、
俺にだけ甘い。
その優しさが、
今日も胸を締め付ける。
──つづく。
コメント
6件
ぽんコツだからこその康二なんっすよ!!😭ぽんコツじゃなかったら康二じゃない!!😭(??)そのままで居てくれ…
もう泣きそうです... 😂 私まで胸が締め付けられる... (T ^ T)