誘惑

弦兄ちゃんが教えてくれて。

陽生、母さんに言うなよ。

恵美がした事だよ

なんだ…恵美が何かしたのか。

田中一夫、吉野孝に襲われ、２人を殺した事…

え？兄貴何言ってる？恵美があの２人を殺せないだろ！

未だ分からないのか！恵美の二重人格が

あ？

頭を抑えられ、頭を打った陽生、

俺は陽生を抱えて病院に駆けつけた。神保の兄がいるからって

弟が頭を打った。

脳震盪起こしたか？…

少し診てみる。

兄ちゃん…

陽生が目を覚ました。

ここはどこなんだ？…

高校卒業間近、俺は家を出た。

お袋が弦が大学に行くからって聞いてないよ！

たまに神保、友人に連絡をしてた。

勝手な事をした

陽生が記憶を失い。恵美の二重人格を隠した俺は罪な事をした。

いつ出るのか分からなかった。

大人しそうな顔をしてた恵美が恋しかった。

三男の朋樹はやんちゃな坊主だったが俺より陽生、恵美になついてた。

父親の姉、叔母のところに世話になってた。

藤木雅弘、神保とは同じ同級生だったが妹とお前似てないって言われてた…

幼子の恵美が一番好きだった。

恵美が函館市内にいるって聴いた

藤木が連れてくると言い出した。

お客様…

「怖い顔しないでください笑っ」

「すまない…考え事してたな」

お金を払い、煙草を持った。

後ろに五人の客待ちをしてた。

自宅に着いたら、弟が立ってた

陽生？…

「兄さんしばらくだね」

「葉山課長してるって聞いたから叔母の葉山じゃないかと思って調べたよ」

「陽生会いたかったな…」

兄さん俺より背が高いよな。

朋元気か？…

嫁貰うって騒いでたよ！

恵美の事聞いてたかな？…

…

兄さん何か知ってるのか？…

上がれよ！

立体な家…

「嫁さんいるんだろ？」

「嫁かいないよ…叔母に薦められたが…美代子叔母も亡くなったからな…」

そうだよな。従兄弟にも会ったのか。

「いや会ってないよ。私が葬儀を行った」

電話がなった。

もしもし？…

〃お兄ちゃんですよね？恵美です〃

藤木さんが教えてくれたのよ。葉山弦は俺と同級生だったっていうから。

来るのか。藤木いたら出せ。

〃今出掛けてるウフ〃

眉間にシワ寄せた。恵美じゃないな…存在しない女芝居やめなさい。

怒鳴り声が聴こえてきた！

耳鳴りがなった。

切った電話

鳴り響いた。

兄さん…

出るな！！

藤木…お前

非常事態の

携帯電話がなった。

〃なぁ松下か？藤木だ…あの娘恵美じゃないよ！お前傷跡あるって言ったよな〃

頬にある筈だ！

「違う！目付きが恵美ちゃんじゃないな…あの娘俺に〇ックスせがまれた普通なら暴行受けた娘がせがむか？…」

〃神保の兄に聞いたよ！現役で未だ病院の先生してるってな！〃

精神科医の先生してるって聞いた「よ」