研修から少し日を空けた月曜日、いつもと変わらない日になるはずだった。
しかし、出社したフロアで最初に目に入った後ろ姿が、俺に非日常を告げた。
窓から差し込む朝日がシルエットを映し出し、思わず目を眇めた。
その背が振り返り、正面から姿を現す。
「水戸」
驚きの混ざった声音で名を呼ぶと、水戸は小首を傾げるように俺に応えた。
「おはよう、村尾君。早いのね」
「いつもこの時間だ。……それより、どうした?」
ゆっくりと近づいてくる水戸の靴音を聞きながら尋ねる。
「研修の時に少し話したでしょう? プロジェクトが無事に発足してね。今日が正式な着任日よ」
「ああ――」
そんな話があった気がする。
「一人か? 他のメンバーは」
辺りを見渡すが、人の気配はない。
「後から来るわ。今日は諸々の準備で、私だけ本社へ」
「そうか。……そういえば、業*************************
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