「今の、堂本さんと一緒ですね」
「え?」
吉沢の放った一言が、すぐには理解できなくて聞き返した。
たった今、私は可愛い後輩の話をしていたはずなのだが。
失恋した奥村に、彼女を大事にしてくれそうな彼氏ができたようで嬉しい。
でも、あまり会えないようで、奥村はそれを「寂しい」と零していた、と。
そんな話をしていたはずなのだが。
要領を得ないまま、ぽかん、とした私の表情は随分と間抜けだったようで、吉沢が呆れたような吐息をついた。
「……成る程、やはり自覚してなかったんですね」
「はい?」
意味が、わからない。
探るように前傾姿勢になると、そんな私の様子に、吉沢がどこか諦めたような色を浮かべながら、諭すように言った。
「……最近、何だか上手く眠れないなあ、とか。……そわそわしたり、ふとした瞬間に思い出が過っ****************
**************
*****************
***************
***************************
******
*********
**************
コメント
1件