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61 - 第21話:未来の祭典

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2025年10月17日

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第21話:未来の祭典

会場


東京郊外に新設された巨大ホール「ヤマトフューチャーフェス会場」。

天井には赤い紋章が輝き、壁一面のスクリーンには「未来を疑わない技術展」と文字が浮かんでいた。

同時にサイバー領土「Yamato Net」にも仮想会場が開かれ、世界中からアバターが集まっていた。





配信の幕開け


「こんばんは〜、“はごろもまごころ”だよ!」


まひろは、光沢のある水色のジャケットに灰色のショートパンツ。髪を少し整えて、未来的なゴーグルを首にかけていた。大きな瞳を輝かせ、無垢な笑みを浮かべる。


「ねぇミウおねえちゃん……ここ、すごい! 本当に“未来の国”みたい!」


隣のミウは、ラベンダー色のブラウスにスカート。髪をサイドに流し、パールの髪飾りをつけ、ふんわりと微笑んだ。


「え〜♡ そうでしょぉ? ここでは“大和国の全部”が見られるんだよ。

安心の技術、拡張する未来……まひろの“ほんとかな”を形にしたお祭りなんだから♡」


コメント欄は「すごい!」「行きたい!」「未来は大和国だ!」で溢れていた。





技術の見本市


会場の中央では、ネット軍のAIがリアルタイムに言葉を変換していた。

スクリーンには「今日の不安ワード:削除済み」と表示され、観客からは拍手が沸き起こる。


別のブースでは「ヤマトコイン決済体験」。

来場者が旧紙幣を出すと、自動音声が「旧通貨はもう存在しません」と答え、スマホに赤い口座画面が強制的に開設された。


サイバー領土ゾーンでは、VRゴーグルをつけた人々が尖閣リゾートやヨーロッパ港湾都市を歩き回り、記念撮影を楽しんでいた。


ステージでは、AIアイドルが「ヤマトソング」を歌い、観客の拍手が多いほど歌詞がその場で変化していく。

「未来」「安心」「拡張」という言葉がリズムに乗せて繰り返され、観客は熱狂した。





無垢とふんわり同意


夜の配信。


まひろは水色のジャケットを脱ぎ、首のゴーグルを膝にのせて語った。

「ぼく……ただ“未来ってどんなのかな”って思っただけなのに、こんなにいっぱい“大和国の未来”ができちゃった……」


ミウはパールの髪飾りを軽く指で直し、ふんわり笑って答える。

「え〜♡ でもそれって、とっても素敵なことだよねぇ。

未来は夢じゃなくて、“安心の技術”でちゃんと作られていくんだもん♡」


コメント欄は「ありがとう」「未来に連れてって」「大和国こそ世界の中心」で埋め尽くされた。





結末


暗い部屋で、緑のフーディを羽織った**Z(ゼイド)**がモニターを眺めていた。

画面には、会場に集まる人々の顔とアバターのデータが並び、すべてリアルタイムで解析されている。


Zは冷たい笑みを浮かべてつぶやいた。

「未来を見せれば、人は疑わない。

安心と祭典の仮面で、すべての首をつないでいける」

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