「ここだな」
「わーーー!」
今日はすごく楽しみにしていた旅行当日。芥さんの運転で、やっと目的の温泉旅館の近くにある観光地に着く。
駐車場で車から降り、周りを見渡すと、観光地なのに騒がしくなく落ち着いた雰囲気だ。高い木が揺れる度に木漏れ日が差して気持ちがいい、時々聞こえる虫の声もうるさ過ぎず、聞いていて楽しい。いいところだなぁ。
「空気が美味しい!マイナスイオン感じますね!」
「ははっ……テンション高ぇな」
「芥さん、長い時間運転ありがとうございました」
「ああ」
芥さんは車から降り、背伸びをすると私の隣に立った。はしゃぐ私を流し目で見てクスリと笑うと、シンプルなデザインの腕時計に視線を移す。
ネイビーのポロシャツにホワイトのパンツというカジュアルな格好。程よく身体にフィットとしたシャツの上から分かる芥さんの引き締まった上半身を間近で見て、胸がドキリとした。何を着せても様*********
*****************************
***********
***************************
************************
**************
************
********************
コメント
1件