テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
Kai
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私たちは今日も、タイムマシーンで旅をしていた。
案内人「ここは、西暦3000年12月01日の日本です」
突然、男性が駆け寄ってきた。
男性「助けてください!魔女様、私の娘が生まれそうなんです」
クロナが小さな声で尋ねる。
クロナ「ねぇ、母さん、魔女って何?」
言葉を濁したくなる。
魔女――それは、願いと対象のために千年を生き続け、自壊さえ許されない、残酷な運命。
もし話してしまえば、私とクロナの関係が壊れてしまうことを、私は知っていた。
セレン「なんだろうね…」
私は軽く答え、男性のもとに駆け出す。
お腹の大きな女性が横たわっていた。
セレン「大丈夫ですか?」
セレン「まずい、医者を呼んで!」
私はバックからタオルを取り出し、魔法で応急処置を施す。
セレン「大丈夫、頑張って!」
お湯を沸かし、女性を横に向ける。
その瞬間、クロナを産んだ時の痛みが蘇る。
だが、今はこの女性のために、私が頑張らなくてはならない。
浅くなった呼吸に合わせ、私も深く息を吐く。
セレン「大丈夫、ゆっくり吐いて。頑張って!」
痛みを抑えるポーションで産道の柔軟性を高め、陣痛の波を整える。
やがて医者が到着し、私は旅を続けた。
クロナが小さな声で尋ねる。
クロナ「妊娠って、そんなに大変なの?」
セレン「大変よ!まるでダンプカーに何度もひかれる感覚だもの」
クロナは絶句する。
セレン「私は無痛で産んだけど、あの女性は本当に辛かったでしょうね…」
クロナが、悟ったように言った。
クロナ「母さん、無理しなくてもいいんだよ」
胸が締め付けられる。
魔女という呪いの運命と、母としての思いが交錯し、心が張り裂けそうになる。
私は、クロナに抱きつく。
言葉にしなくても伝わる、この温もりと絆。
セレン「愛してる、クロナ」