世界は純白の雪に包まれた
聖なる夜に誓う
『 も う 君 と は 会 わ な い 。 』
嗚呼 、 違う
会えない 、 だ 。
私は会いたいけど
君は会いたくないんでしょう 、 ?
辛いなって言葉は飲み込んで
君と私よりずっと可愛い女の子を
横目に見ながら
雪に足跡を付けて
1歩ずつ確実に進んだ
「 あ 、 ねぇ 君 。 」
クリスマスなのにナンパされるなんて
さぞかし運が悪い人なんだろうな 、
「 え 聞いてる ?? 」
誰かに腕を掴まれて
その先には
ナンパの声の主であろう人
私と同じ白髪だった
でもその人は雪に馴染みすぎる白髪で
パーカーに黒いダウン
手に暖かそうな缶コーヒーを持っていた
萌恋「 私 、 、 ですか ? 」
「 うん 、 君 。 」
萌恋「 お名前 、 。 」
冬河「 とうが 、 冬に さんずいの河 で 冬河 」
萌恋「 私 、 もこ です 。 萌える に 恋 で 」
冬河「 へ ー 、 いいじゃん 」
何となく名乗り合って
名前を褒められて
お世辞とか
社交辞令とか
それでも名前を褒められたのは
’’ 君 ,, 以来だった 、
顔に合わない名前と
生まれつきとは思えないような白髪
大嫌いな名前でも褒められるのは嬉しかった
冬河「 1人 ? 」
萌恋「 は 、 はい っ ! 」
冬河「 、 彼氏とかは ? 」
萌恋「 約束 、 、 してたんですけどね 、 笑 」
冬河「 っそ 、 じゃ俺と逃げよ ー ぜ 」
萌恋「 え 、 ?? 」
冬河「 誰にも見つかんねぇとこにさ 、 」
萌恋「 な 、 んで 、 ( 泣 )」
まだ出逢って間も無くて 、
まだ君の事を忘れられてなくて 、
萌恋って名前も
この白髪も
何も似合わない私を
『 な ん で 選 ぶ の 、 ?? 』
雪が白すぎて
周りが静かすぎて
イルミネーションが輝きすぎて
私1人だけ汚れてるみたいだった
冬河「 好きな奴が浮気されて泣いてんだぜ ? 」
萌恋「 泣いてないです 、 」
冬河「 ほっとく訳ねぇじゃん ? w 」
そう言って私の手を引いて
バイクに乗せられる
きっと君はこの世界で1番美しかった 。
白 い 世 界 に 別 れ を 告 げ て
貴 方 と 何 処 か 遠 く へ 逃 げ よ う
萌恋 『 大嫌い で 大好き です 。 』
『 さ よ な ら 。 』
𝐹𝑖𝑛.
コメント
4件
インスタで見て、めっちゃ気になってたやつっっ!( 萌恋、かわい。絶対可愛い系だ。 『君』?? なに萌恋ちゃん置いて、浮気しちゃってんの?