この物語はフィクションです。
実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません
もう声は聞けないのではないかと、心のどこかで思っていた。
昨日、あの焦った声を聞いたときに、彼のタイムリミットが迫ったのだと思ったからだ。
だが、幸いな事に、まだ時間は在るらしい。
「栗橋さん」
僕はさらに隙間の奥へと身を潜めながら、小さく彼を呼んだ。
「時間が早い。こんなに早いなんて……意地が悪いな」
言いたい事はわかる。
同意を返したかったが、それ以上にあたりに影がいる事が気にかかっていた。
「影がいるのか?」
「はい。多分、2、3体?」
数は確認していないが、二階に一体いる事は確かで、おそらくこちらへ向かっていた数体はこのアパートへとくる気がする。
「そこは、どこだ?」
「え?」
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