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この物語はフィクションです。

実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません

 栗橋を外へ出す。

 それは今までにない魅力を伴って僕の中に居座り続けた。

「やります。栗橋さんの死体って事は僕の死体でしょ。自分の体くらい我慢できます」

「我慢って……」

 栗橋は、そう言ってから笑い出した。

「言うね、君も」

 そう言って、さらにくつくつと喉を鳴らす。

 笑われるのは心外だったが、それでも栗橋の声が明るいことに救われていることの方が大きい。

 僕の口角も知らぬ間に上がっていた。

 計画はこうだ。

 栗橋の部屋の中央にはローテーブルがあるらしい。

 あの部屋の惨状は、今でも脳裏にこびりついている。

 部屋中に散らばった肉片、床や家具を染め上げる血。

 直接見てはいないが、おそらく部屋の中央あたりに最も多くのパーツが在る*****************

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