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間違った正義の味方
桜が咲き誇る入学式の日
私は公立の高校に入学し、新生活を楽しむ
私の名前は城井黒亜
高校1年生だ。
黒亜「おはよ!」
栞鈴「ひッ…おはよう…」
千菜栞鈴
私のちょっと変わったお友達。
少し臆病なんだよね笑
髪は同じ黒、腰まである長いストレートヘア
オマケに容姿端麗ですごく綺麗。
ただ、栞鈴は…目が青い。
両親は普通なのに、栞鈴だけ青かった。
黒亜「栞鈴ってさ!苦労したことある?」
栞鈴「…え?あ…な……ないかな…」
黒亜「そうなんだ。やっぱ可愛いは正義なのか〜泣」
栞鈴「…」
栞鈴はどこか遠い目をしていた。
入学から3ヶ月。
栞鈴「黒亜ちゃん…」
たまたま鉢合わせた栞鈴に声をかけられた。
黒亜「ん?どうしたの?」
栞鈴「…真面目な、話なんだけど…いいかな」
黒亜「珍しいね。いいよ?」
屋上へ行き、栞鈴が話し出した。
栞鈴「あの…さ、もう、しに…たくて…」
黒亜「?なんで?」
栞鈴「…それは…えっと…」
黒亜「…大変なのは理解するけどさ、軽々しく言わないでよ」
栞鈴「えぁ…」
黒亜「栞鈴は容姿端麗だし、すごい人気者じゃん」
黒亜「この前だって女の子にすら囲まれて楽しそうだったし!」
黒亜「みんな一緒に平気で勉強したりしてるんだからさ、そこは栞鈴も耐えるべきだよ」
黒亜「ね?」
困ったなら助け合いするべきだと私は思い、栞鈴の背中を押してあげた。
栞鈴「……。そう、だよね…ありがとう」
その時私は気付けなかった。
栞鈴の体に増え続けた痣や傷があることに
黒亜「あれ〜…栞鈴いないなぁ…」
授業が合同なので、教室まで栞鈴を迎えに行った。
だけどどこにも見当たらない。
黒亜「先行っちゃったのかな?」
薄情だな〜と思いながらも校庭へ向かい
栞鈴の姿を探していたら…
ベチャッッッ
…え?
ジャージに染み込む飛び散った赤い鮮血。
目の前に落ちた見覚えのある顔
血溜まりが広がって、砂に浸透する。
そして…少し微笑んでいるようにも見える動かない血まみれな栞鈴。
黒亜「栞鈴!!ね、ねぇ!どうして!?栞鈴ってば!!💦」
黒亜「ねぇ!目覚ましてってば!!」
黒亜「そんな…」
目の前で友達を失い、ショックを受け
今日の授業は中止となった。
家に帰り、何度やり直したいと思ったか。
黒亜「…うぅ…」
??「どうしたの?」
黒亜「えっ!?」
部屋に見知らぬ白髪で黒い目の女の子がいた。
身長は私より少し小さいくらい。本を持ってる。読書好きなのかな。
黒亜「今傷付いてるの…ほっといてよ。」
??「みんな一緒だよ。でもみんな平気なんだから大丈夫だよ。」
黒亜「は…?そんなわけないでしょ!!」
黒亜「あの子が亡くなってしんどいの!」
??「…笑笑」
??「自分がやった事とも気付けないんだ。栞鈴ちゃん可哀想に」
黒亜「ッッ💢」
私は怒りのあまり女の子の持っていた本を乱暴に奪った。
黒亜「本が大事!?💢私だって栞鈴が大事!!」
??「あははッ笑」
??「面白いことを言うね。」
??「黒亜ちゃんが殺したのに」
黒亜「私が栞鈴を殺すわけない!!」
黒亜「あんなに仲良いんだから!!」
??「なら確かめたらいいよ。ちゃんとその通りにしか動いてないよ」
奪った本が光り、頁が次々めくれる。
やがて分厚い本から切り取られた。
黒亜「…これ…は…ッ…そ、そんな…嫌…」
黒亜「わ、私はやってない…栞鈴が勝手に死んだんだもん…ッ!!」
??「ほら…すぐ保身に走ったね?笑」
??「人間なんてそんなもん。」
黒亜「そ、そんな、違っ…」
??「何も違わないよ。現に黒亜ちゃんは事実を知って否定した。」
??「ね?」
黒亜「う…」
??「それじゃあバイバイ。」
黒亜「消え…た…」
黒亜「そ、そうだ、これ…最後のページ…」
黒亜「…え?」
その時、私は全て理解した
栞鈴の親友「お前のせいで…ッッ!!」
真っ赤に染まる視界と熱くて痛い腹部に悶えながら、最後見た光景。
「逆らってはいけないもの」
??「君達はどう思う?」
??「どうせ僕の正体知ってるんだし、こいつやらかしたなーって思ってたんでしょ?」
??「読者さん?笑」
ᗴᖇᖇOᖇ ᑕOᗪᗴ4044-24
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