テラーノベル
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静まり返ったゴーストタウン……もとい、断罪市の公園。
羊はベンチで、一匹の小さな三毛猫を見つけました。「ミャ〜」と鳴きながら羊の足元に体を擦り付ける子猫。
「あ、可愛いな……。よしよし、お前、この街に唯一残ってた住民か?」
羊が優しく猫の喉元を撫でたその瞬間。
市の全スピーカーから**緊急警報(サイレン)**が鳴り響き、上空から市警備ドローン(アイ・ゼツ製)が\(100\)機集結しました。
「……そこまでよ、不純異性(?)交遊現行犯ッ!!」
時速\(300\\text{km}\)で飛来した断罪院 憐が、アスファルトを粉砕しながら着地。その瞳は、子猫の可愛さにすら敗北を予感した「敗北感まじりの殺意」で血走っています。
「せ、先輩!? 猫ですよ、ただの猫! なんで市を挙げて包囲してるんですか!」
「……ただの猫? 貴様、今の『ミャ〜』という鳴き声を聞かなかったの!? あれは明らかに『私を飼って(愛して)』という誘惑の呪呪呪呪文よォォォ!! さらに貴様、私の許可なくその……その毛玉の『喉元』を愛撫したわね!! 万死! 畜生道に墜ちるレベルの不純よ!!」
憐様が警棒(対・小動物用に出力を絞ったが、それでもビルを壊せる威力)を振り上げた瞬間、羊は子猫を抱えて全力疾走を開始しました。
アイ・ゼツ: 「マスター、その猫を速やかに破棄してください。猫の平均体温は\(38^\\circ\\text{C}\)。憐さんの嫉妬温度\(5000^\\circ\\text{C}\)に比べれば、あまりにも非効率な暖房器具です」
ショコラ: 「お兄ちゃん! その猫、爆破して『猫缶』にしてあげようか?」
シノブ: 「……拙者、猫のふり。……ニャー(裏声)」
「……逃がさないわよ! 羊くんの『膝の上』という特等席に居座っていいのは、この世界で私だけなんだからぁぁ!!」
憐様の「芸圧」によって、街中の街路樹が猫の形にねじ曲がっていきます。
逃げ場を失い、廃校の屋上に追い詰められた羊と子猫。
憐様は鬼の形相で迫りますが……羊が必死に子猫を庇う姿を見て、ついに「ある妥協点」に達しました。
「……わかったわ。その猫の命、助けてあげてもいいわよ。……ただし! 今日からこの猫には、『風紀ネコ』として、私と同じ制服と腕章を着用することを義務付けるわ!」
「え、猫に制服を……?」
「さらに! 貴様がこの猫を\(1\)回撫でるたびに、私を\(100\)回抱きしめること! これが、不純な種族間交流の代償よッ!!」
第32話。一匹の猫を救うため、羊は毎日憐様を\(100\)回抱きしめるという「過酷(自業自得)な刑罰」を受けることになったのでした。
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