目の前のドアをノックすると、渋い声の返事が返ってきた。
「はい、どうぞ」
「失礼しまーす」
「失礼しまーす」
僕と一緒に挨拶したのは、同級生の中山さんだ。
実は今日、僕は中山さんに頼まれて、稲毛教授の研究室の大掃除の手伝いをすることになっているのだ。
「今日は手伝いに来てくれてありがとうね、平井君」
麗しい笑顔を浮かべ、小首をかしげる中山さん。
「いいんだよ! 僕で役に立てるなら喜んで」
日ごろ授業でお世話になっている稲毛教授が、大掃除で人手を必要としているということで、中山さんは率先して助っ人に名乗りを上げたそうだ。
中山さん……なんて素敵な子なんだろう。可愛い。お菓子も作れる。掃除も出来る。率先して面倒な仕事*************
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