「画家さん、どうなんですか?」
「うーん、私有地なのはほんとだけど、許可をもらっているんだよね。この子たちの誤解じゃないかな。とりあえず、話をあわせておこうか」
「わかりました」
ということで、私は子どもたちにこういうことにした。
「ごめんなさい! 私達は仕事で来ているんです!」
「えっ……そうなの? ふーん。じゃあ裸のお姉ちゃんが一緒に遊んでくれるなら、ここにいてもいいよ」
「ええっ、どうしましょうか……?」
私は少し困って画家さんの方を見た。
「ああ、いいじゃないですか、小鳥遊さん。大自然の中で子どもと戯れる。とても絵になります」
「そうですか? じゃあ、服を着てくるから待っててね」
ヌードモデルの仕事中だったから、私は裸のままだった。服はちょっと離れたアトリエに置いてきちゃった。
「ええ、だめだよ。今のまま遊ぶの。服着たら、追い出すからね」
「うぅ……」
「わかった。小鳥遊さんもそれでいいよね?」
「はい。わかりました」
仕方ないのでこのまま川遊びをすることになった。水をかけ合ったり、魚を捕まえたりと楽しく過ごす。
「お姉ちゃん、おっぱい大きいね」
「触らせて~」
「きゃっ!?」
男の子が私の胸にタッチしてきた。
「こら、止めなさい」
画家が叱るが、二人は聞かない。むしろ調子に乗ってくる始末だ。
「ねえ、もっと見せて」
「そうそう。せっかくなんだし」
「もう、しょうがないわね」
仕方なく私はその場にしゃがみ込んだ。すると二人はじっと股間を見つめる。
「やっぱり毛が生えてるんだね」
そう言うと男の子は私の足の間に顔を近づけた。
「ほんとだ、毛が生えている」
「なんか変な感じ」
「おい、あまり近寄るんじゃないよ」
画家が注意するが、二人の好奇心は止まらない。(続く)