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中学三年生・女子(仮名:Yさん)
親がとにかく成績にうるさいです。
テストで90点取っても「なんで満点じゃないの?」って言われます。
褒められたことがあまりなくて、いつもダメ出しばかり。
頑張っても意味ないのかなって思ってきました。
しんどいです。
蓮司
「満点じゃなきゃダメって……
それ、“親の理想”を押しつけられてるだけじゃんね」
「90点って、普通にすごいよ。それでダメ出しってさ、
親の『不安』を、Yさんに丸投げしてるだけだと思う」
遥
「わかる……マジで、そういうのって心折れてく」
「“褒められたことない”って言葉、めっちゃ重かった。
オレもそうだったから……なんか読んでて苦しくなった」
日下部
「……成績が“評価”じゃなくて、“愛情の条件”になってるの、
きついな。それは、“頑張り”が報われないよ」
蓮司
「ほんとそれ。“できた”って気持ち、否定され続けると、
『どうせ無理』っていう無力感だけが育ってく」
遥
「“90点じゃダメ”って言葉で、“君じゃダメ”って
言われてるように感じるんだよな。
本当はそうじゃないはずなのに、そう思っちゃうんだよ……」
日下部
「でも、Yさんが“それでも頑張ってる”のは、
すごいことだと思う。
“認められないのに踏ん張ってる”って、いちばんしんどいやつだから」
蓮司
「もしYさんが“親に褒められたい”って気持ちを
自分でダメだと思ってるなら、それは違う。
認めてほしいって、自然な感情だから。
それが“甘え”じゃないってこと、忘れないでほしいな」
遥
「オレも……今だって褒められたくなるし、
でも素直にそれ言えないし、
言ったらバカにされそうで……」
(ちょっと黙ってから、小声で)
「でも、言ってもよかったんだって、
今はちょっと思ってる」
日下部
「オレたちは、Yさんの努力を見てる。
“満点じゃなくてもすごい”って、ここではちゃんと伝えたい」
🗝三人からのことば
蓮司:
「“褒められない努力”は、ただ見えないだけで、
なくなってるわけじゃない。
誰かに見てもらえるまで、捨てなくていいよ」
日下部:
「認められたいって気持ちが悪いわけじゃない。
ちゃんと向き合ったYさんの方が、よっぽど大人だと思う」
遥:
「90点でも100点でも、Yさんはちゃんと頑張った。
そのこと、オレが今ここで、ちゃんと褒める。
ほんとに、えらいよ」