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(第20話の続き)
(そのころの松尾 萌)
突然現れた藪をなんとか通り抜けると、今度は草も生えていない荒地に出た。あちこちに土が盛り上がって、大きな砂山のようになっている。最初岩かなんかだと思ったけれど、触ってみるともろく崩れたので、土が盛り上がって出来たもののようだ。
そんなふうにあたりをしばらく調べながら待って見たけれど、誰も後から出てくる様子はなかった。どうやらみんなとはぐれてしまったらしい。みんな無事だといいけど……。
しかたないのであたしは一人で先に行くことにした。さっきのプールに入っていた黄色い液体がねばねばして気持ち悪い……。きれいな水でもあれば洗い流したいところだが、地面は乾いてひび割れており、そんな場所はなさそうだった。あきらめて歩いて行くことにする。
それにしても、藪の前は室内で、プールのような場所だった。その奥にある扉を開けたわけだが、外に出たのだろうか。見渡してもずっと同じ光景が続くばかりで、この広さはとても室内には思えない。かといってこんな場所、あたしが住んでいる町にはなかったはずだ。ここはいったいどこなんだろう、やっぱり異世界なんだろうか……。
そんなことを考えながら歩いていると、ふと視界の端に、何か動くものが見えた。
「何?」
それは蟻だった。蟻が数匹、地面の上を歩いている。……まあ、こんな場所だから、蟻くらいいるよね。
「あれ……?」
あたしは立ち止まった。いつの間にか蟻が増えている。まあ、気にするほどの数じゃないんだけど……。ただ、なんとなく気になったので、しばらく歩いてから振り返って見てみると、蟻はさっきと較べてあきらかに増えていた。というか、地面がほとんど蟻で覆(おお)いつくされていた。
「えっ……!」
しかも蟻たちは、明らかにあたしを目指して近づいていた。
「に、逃げなきゃ……!」
あたしは走り出した。いくら蟻とはいえどもこれだけ数が多いと怖い。でも、あんなに小さな蟻だ、あたしに追いつくことはできないだろう。と、思った瞬間……
「わっ……!」
踏み込んだ右足がずるりと滑った。地面の下に蟻の巣があったのか、そこだけ地面が崩れたのだ。
「まずい……!」
そう思った瞬間にはもう遅かった。転んだ拍子に蟻に追いつかれてしまった! そして這い上がってきた蟻達はあたしの体中を覆っていったのだ!
「ひゃうっ……!!」
思わず悲鳴を上げてしまう。全身を無数の小さな生き物に這われることに対する嫌悪感もあるけどそれよりも何よりもくすぐったいような、痛痒いような、そんな感覚に襲われたのだ。
「やめて……!」
全身を襲う感覚に悶絶しながらもなんとか抜け出そうともがくが効果は無いようだった。それどころかますます蟻達は数を増やして、あたしの体を覆い尽くしていく。どうやら蟻達は、私の体に付いた黄色い液体を目指しているようで、そこに集中して集まっている。さらに蟻達は、服の隙間から入ってきて、あたしの体の敏感な部分を刺激し始めた。
「ああっ!」
あたしはたまらず悲鳴を上げた。蟻達はあたしの体を這い回りながら、胸の突起にかみついたり、股の間をこすりあげたりしてくるのだ!
「や、やめて……!」
あたしはなんとか逃れようともがいたが、数が多すぎる! あたしは思わず服を脱ぎ、胸についた蟻たちを掃おうとしたが、蟻はあたしの乳首に噛みついて離れようとしない。それどころかさらに激しく攻めたててきた。
「や、やめて……あうんっ……!」
全身を蟻が這い回る感覚は気持ち悪いの一言だ。だが、なぜか同時に快感もあった。
「あぅ!」
さらに、乳首だけでなく、股間に侵入した蟻たちがあたしのクリ・リスにもからみつきはじめた! 蟻たちの硬い足が、あたしの柔らかいクリ・リスをちくりちくり刺激する。そのたびにあたしはびくんと体をのけぞらせてしまう。
「いや!だめ!」
そんなはずはないけど、蟻はまるであたしをもてあそぶように、あたしの一番感じるところばかりを責めてくる。あたしは身をよじって抵抗するが、蟻たちの責めは激しくなるばかりだ。
もうかっこうなんかにかまってられない! あたしは下着を脱ぐと、股間にからみついている蟻を払いのけようとした。けれど薄い陰毛にからまって、蟻はなかなか離れない。
「あうっ!」
それどころか蟻達は、今度はあたしの小さな割れ目の中にもぐりこんできた!
「きゃあああああっ!!」
蟻があたしの中を進むたびに、あたしは悲鳴を上げてしまう。しかもさらに悪いことに、一匹の蟻があたしのお尻の穴をつついている!
「そ、そこはだめっ……!」
あたしは泣きそうな声で叫んだ。けれど無情にも蟻たちはあたしのお尻の穴に集まると、強引に中に入ってこようとする。あたしは穴に力を入れて抵抗しようとしたけれど、乳首とクリ・リスともう一つの穴を同時に責められ、力が入らない……。ついに蟻達は、お尻の中に入ってしまった!
「ひぃっ!!」
あたしは悲鳴を上げた。けれど蟻はおかまいなしにあたしの中を掘り進んでゆく。
「やめてぇ……!」
あたしは泣き叫んだが、もちろん蟻は止まらない。それどころか、さらに奥深くへと進んでくるのだ!
「だめぇっ!!」
もう限界だ。これ以上はもう耐えられない……!そう思った瞬間……今までとは比べものにならないくらいの快感に包まれて、あたしは絶頂してしまった。
「ああっ!!」
あたしは体をのけぞらせる。けれど、それで終わらなかった。蟻達は快感でビクビクと痙攣するあたしを、さらに責めたててきたのだ!
「いやあああっ!!」
もういや……。こんなの耐えられない……。あたしは涙を流しながら叫び続けた。けど蟻は容赦なくあたしを攻め続ける。
「お願いだからもう許してぇ……!」
もう何度もイッているのに、まだ終わりが見えない。それどころかどんどん激しくなっているみたいだ……。
あたしはなんとか逃れようともがいたが、蟻たちは少しも離れようとしない。それどころか余計に絡みついてくる始末だ……。
「いやあああっ!!」
あたしは絶叫した。体中を無数の蟲たちに這い回られ、愛撫されているうちにだんだんと意識が遠くなっていくのを感じた……