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圭は、ジュエリーショップの店員を呼ぶと、ギフト包装を希望しつつ会計を済ませる。
(女のための買い物も……久々だな。しかも今日は好きな女に贈るものだ……)
彼は唇を微かに歪めながら、財布から黒のクレジットカードを取り出す。
手元に、美花の強い視線を感じるものの、圭は悠然と振る舞っていた。
営業用スマイルを見せている店員からショップ袋を受け取った彼が、美花の手を引いて店を後にする。
二人は、モノレール線路下の遊歩道をゆったりと散歩しつつ、美花の職場の近くにある広い公園へ入っていった。
四阿のベンチに二人並んで腰を下ろすと、圭はさっそくジュエリーブランドのショップ袋を、恭しく美花に手渡す。
「これは、俺から美花への想いだ。受け取ってくれるな?」
「うっ……うん。圭ちゃん…………ありがとう。嬉し……い……」
薄茶の瞳を細められ、圭は人懐っこい笑みを向けられる。
「さっそく…………着けてくれないか?」
「もっ……もちろんっ」
美花がショップ袋からギフト包装されたネックレスを取り出すと、丁寧にラッピングペーパーを剥がしていった。
黒いベルベット素材のジュエルボックスを開くと、ホワイトゴールドのペンダントトップが、仄かに光を放っている。
「美花。俺が君に…………着けてもいいか?」
「うん。いいよ」
筋張った指先が、ネックレスを丁寧に掬い取り、金具を外すと、美花の滑らかな首に手を回して装着させた。
圭に近付かれ、抱きしめられるような体勢になった美花の頬が、うっすらと色を染めさせている。
彼女の首元で小さく揺れる音符型のネックレスに、彼は満足げな笑みを深めると、はにかむ彼女に眼差しで包み込んだ。
「……すごく…………似合ってる……」
「あっ…………ありがとう……圭ちゃん……」
噛み締めるような圭の言葉に、美花の瞳が、ゆっくりと弧を描かせていく。
「…………大切に……するね……」
艶やかな唇から、ほんの少しだけ白い歯が覗き、美花が笑顔の花を纏わせていった。
恵