××「ねぇねぇ、聞いてよ」
〇〇「いいですよ、なんですか?」
××「僕、たまにね…」
〇〇「それまた、変な話ですね」
××「え?そうかな?」
〇〇「だって、人は今、生きていますよね、当たり前ですよ」
××「でも、君だって昔死にかけたこと、あるでしょ?」
〇〇「そうですね」
××「だから、もしかしたらその時僕達は死んでて、今見てるのは現実じゃないのかなって」
〇〇「なるほど、理想ですか」
××「そう、だから、今僕は死んでるんじゃないかなって」
〇〇「つまり、今私とあなたが話しているのも、理想と」
××「そういうこと」
〇〇「まぁ、可能性はありますよね」
××「だよね、だから、生きてるかわかんないんだ」
××「それ(生きているか)を確かめる手段は僕にはないし」
××「だから死んでる気がするんだ」
〇〇「…でも、なら、あなたは…」
××「そうだよ、僕は産まれた時から死んでたんだ」
〇〇「そうですね、じゃあ私は3歳でしたかね」
××「じゃあ僕達、もう死んじゃってる仲間だね」
〇〇「ですね」
××「まぁ、ほんとに生きてるか死んでるか、確かめられないから、僕の言ったことは仮説に過ぎないよね」
〇〇「…でも、私は…」
〇〇「今、あなたと話してる時間が嘘だなんて思いたくないですよ」
××「…そっか…」
××「じゃあきっと、今は生きてるんだ」
〇〇「…なんでですか?」
××「僕だって、今、君(お姉ちゃん)と話してる時間が嘘だなんて思いたくないからね」
〇〇「そうですか」
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あなたは今...生きてるの?