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2話 ある村にて
旅を始めて1週間が経とうとしていた
カルタ「全然景色変わらないじゃん!」
ミーナ「つって一本道だし道を間違えようもないけどな」
フィオ「貰った地図だとこの辺に村があるはずなんだけどな…」
そう言うフィオの見てる地図は茶色のシミがひどくかなりボロボロだった
年月が過ぎれば地形はどんどん変わっていくものだしもしかすると
リナエール「その地図…古すぎってことは…?」
レイム「ここに来て地図が役に立たねぇときたか…本当に村なんかあるのか?」
リナエール「ここら辺…人もいませんしね…」
カルタ「私はもう野宿嫌だよ?!動物とか虫とかが寝るの邪魔してくる!」
リナエール「ごめんね…私がもっと上手く結界を張れるといいんだけど…」
カルタ「ごめんごめん!リナエール様が悪いって訳じゃなくて!」
ルイス「リナエールの結界のおかげで魔物の襲撃を逃れられてるのだから気負うことはない」
ルイスはリナエールのことを幼少期からよく見ていて優しい兄貴分でもある
リナエールが責められているといつも庇ってくれた
ミーナの次に付き合いが長いと言っても過言ではないだろう
夕方ごろまで歩いているとやっと村の入り口が見えてきた
一歩足を踏み入れると甘い花の匂いが鼻に届く
フィオ「甘くていい匂い~」
カルタ「花屋がいっぱいある!どこも花でいっぱいだね!」
ミーナ「リナエール!この花のアクセ見てみろ!めっちゃ似合いそう!」
レイム「まずは泊まる場所を探すべきだろ、宿とかはないのか?」
村長「いやはや…旅のお方とは珍しい…」
リナエール「…えっと…?」
村長「この村の村長でございます、こんな小さな村に旅人が来るなんて80年ぶりぐらいになりますかね」
村長さんに案内されて村唯一の宿に泊まることになった
リナエール「趣があるけど雨風凌げるだけでありがたいね」
ミーナ「ボロいけど眺めはいいな!」
リナエール「ハッキリ言い過ぎだよ」
カルタ「あの丘の上の真っ白になってるのは木…なのかな?」
ミーナ「ただの枯れ木に見えるけど」
レイム「元は村のシンボルとして観光地のひとつになっていたそうだ」
ルイス「ルーチェの樹木というらしい」
フィオ「リナエールの神秘の力で元通りにはできない?」
ルイス「元はカラフルな光が灯る木だったらしい」
リナエールもできることなら元通りにしてあげたい
しかし神秘の力で元通りにしてあげられるかなんてわからない
下手な期待を持たせて落ち込ませたくはない
調査をしてもいいが何も解決策が見つからないのも可哀想だ
リナエールはそっと首を横に振るしかなかった
レイム「聖女でもやはり難しいか?」
リナエール「…神秘の力は…まだわかってないことが…多いから…無闇に使って…余計に…ダメになるのも…怖いし…」
ミーナ「リナエールは村人を助けたい気持ちはあるんだよな…でも下手に期待を持たせて落ち込ませたくはないんだ」
カルタ「調査をしてもわかりませんでしただったら無駄足だしね」
ルイス「とりあえず文献などを集めてやれることをしてみよう」
フィオ「もしかしたら改善できる方法とか載ってるかもだし」
ミーナ「ま、何もしないよりはマシか」
レイム「この村に資料を保管する場所などはあるのか?」
こんな小さな村だと膨大な資料を保管する場所があるかどうかわからない
でも滞在させてもらうのだから何かしたいとリナエールは考える
ルイス「村長に聞いてみよう…もしかしたらルーチェの樹木についてももう少し詳しく聞けるかもしれない」
リナエール「それが一番ですね…村長さんに会いに行きますか…?」
ミーナ「こういうのは早い方がいいだろ、行こう」
宿を出てリナエールたちは村長の家に行くことにした
村の中で一番大きいのが村長の家だと村の人たちが教えてくれた
村長の家に行くと快く迎え入れてくれた
そしてルイスが本題を切り出した
ルイス「村長…この村の記録とかの資料はどこに保管してある?」
村長「この村の奥にある納屋に保管してあります…村の人も足を踏み入れないのでただのボロ小屋と化していますが」
レイム「そこ以外には保管してないんだな?」
村長「はい、納屋にしか保管しておりません」
リナエール「じゃあ…納屋の方見てみる?」
カルタ「とりあえず見に行ってみよう!」
フィオ「でも納屋に辿り着けるかな?」
ミーナ「どういう意味?」
リナエール「村の奥だから…離れてるとか?」
フィオ「それ以前の問題だよ…」
リナエールたちは納屋へ続く道を見て言葉を失ってしまった
リナエール「これは…確かに…」
ミーナ「誰も足を踏み入れないからか…雑草だらけじゃねぇか!」
カルタ「草むしりからやらないとじゃん…」
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