テラーノベル
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「っ……!」
詠心が痛みと共に目を開けた。背中から地面に倒れている少年の周りや彼の体の下にはつい先程まで彼が立っていた筈の床がバラバラになって転がっている。
少年が空を見上げた。そこには大きな穴ぽっかりと生まれている。未だ頭が混乱している詠心にも自分がそこにいたのだという認識はしっかりとあった。
辺りを見渡す詠心。突然起きた崩落と、共に落ちてきた人間を見て集まってきた地下街を歩いていた人達は困惑を隠せていない。きょとんとする者いれば、心配そうな者や驚いて腰を抜かしている者もいた。幸いな事に崩落したのが壁際だったからか地下街で巻き込まれた人はいないようだ。
「し、紫門さんは……!」
痛みに顔を歪めながら詠心が立ち上がる。そんな彼の前にある瓦礫の山、折り重なる瓦礫によって出来た影が突如波打つ。
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