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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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4人はさらに激しく動きはじめた。ぐに、ぐに、ぐに、ぐり、ぐり、ぐり。あううっ! だめっ、またイキそうになる……。でもイクのは嫌だ。イッちゃったら、この子たちの思うつぼだし……。ああ、でも、もう限界かも……!

「あ、ああん、だ、だめっ……! お願い、やめてっ……!」

「お姉ちゃん、もう降参ですか?」

「はい、降参です! だから、やめてください!」

「しょうがないなぁ。……と、みせかけて?」

いやいや、そういうの、いいから!!

男の子の中に、悪ふざけする子が混ざっていたみたい。私が弱っていると見て、ますます調子づいちゃった! ぐに、ぐに、ぐに、ぐり、ぐり、ぐり!

「ひゃうう! だ、だめっ! もう、本当に無理なんですっ!」

私は必死になって訴えたんだけど、ぜんぜん聞いてくれない。それどころか、どんどん強くなってく。あうううっ! やばいやばいっ。このままだとほんとにイカされちゃうよぉっ……!!

「あっ、ああっ、あああっ!!」

とうとう我慢できなくなって、私は絶頂に達してしまった。うう、イッちゃったよ……。

「あれれー、お姉ちゃん、もう限界かなぁ」

そういいながら、ビクビクッと震える私の体を、男の子たちは笑いながら見下ろしていた。うぅ……。恥ずかしいよう……。「じゃあ、最後は僕がトドメをさすぞ!」

「よっしゃー!」

え!? まだやるの? これ以上やられたら、おかしくなっちゃうよ……。

「いくぜ!」

「おう!」

え、ちょっと待って……。ぐに、ぐり、ぐり、ぐり、ぐり!

「あぅううううっ!」

ダメぇっ……!! 私は悲鳴をあげてしまった。そしてその瞬間、体が硬直して、それから力が抜けた。体が激しく痙攣する。はうぅ……。ひどい目にあわされたなぁ……。

「お姉ちゃん、大丈夫?」

「え、うん……」

なんとか返事をするけど、頭がぼーとする。もう……ほっといて……。

「やりすぎちゃったかなぁ。お姉ちゃん、ごめんね。ところで、お姉ちゃん、ジムの人、他にいないの?」

「た、体験入室の日は、今日じゃないよ……」

「えっ、そうだっけ?」

「あっ、ほんとだ、明日じゃん」

「間違えちゃった。帰ろうぜ!」

男の子たちは、嵐が過ぎ去ったみたいに帰っていった。私はマットの上で、荒い息をしながら、当分立ち上がれないでいた。しばらくすると先生たちが帰ってきた。

「小鳥遊さん、お待たせしました……、あれ、なんか疲れていますね?」

「ええ……、ちょっと、暇だったから一人でシャドウボクシングを……」

「ああ、なるほど。汗の感じとかいいですね。さっそく始めましょう」

な、なんとかごまかせた。ほんとは、シャドウボクシングじゃなくてプロレスごっこですけどね。はぁ、ひどい目に会った……。(終り)

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