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4人はさらに激しく動きはじめた。ぐに、ぐに、ぐに、ぐり、ぐり、ぐり。あううっ! だめっ、またイキそうになる……。でもイクのは嫌だ。イッちゃったら、この子たちの思うつぼだし……。ああ、でも、もう限界かも……!
「あ、ああん、だ、だめっ……! お願い、やめてっ……!」
「お姉ちゃん、もう降参ですか?」
「はい、降参です! だから、やめてください!」
「しょうがないなぁ。……と、みせかけて?」
いやいや、そういうの、いいから!!
男の子の中に、悪ふざけする子が混ざっていたみたい。私が弱っていると見て、ますます調子づいちゃった! ぐに、ぐに、ぐに、ぐり、ぐり、ぐり!
「ひゃうう! だ、だめっ! もう、本当に無理なんですっ!」
私は必死になって訴えたんだけど、ぜんぜん聞いてくれない。それどころか、どんどん強くなってく。あうううっ! やばいやばいっ。このままだとほんとにイカされちゃうよぉっ……!!
「あっ、ああっ、あああっ!!」
とうとう我慢できなくなって、私は絶頂に達してしまった。うう、イッちゃったよ……。
「あれれー、お姉ちゃん、もう限界かなぁ」
そういいながら、ビクビクッと震える私の体を、男の子たちは笑いながら見下ろしていた。うぅ……。恥ずかしいよう……。「じゃあ、最後は僕がトドメをさすぞ!」
「よっしゃー!」
え!? まだやるの? これ以上やられたら、おかしくなっちゃうよ……。
「いくぜ!」
「おう!」
え、ちょっと待って……。ぐに、ぐり、ぐり、ぐり、ぐり!
「あぅううううっ!」
ダメぇっ……!! 私は悲鳴をあげてしまった。そしてその瞬間、体が硬直して、それから力が抜けた。体が激しく痙攣する。はうぅ……。ひどい目にあわされたなぁ……。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
「え、うん……」
なんとか返事をするけど、頭がぼーとする。もう……ほっといて……。
「やりすぎちゃったかなぁ。お姉ちゃん、ごめんね。ところで、お姉ちゃん、ジムの人、他にいないの?」
「た、体験入室の日は、今日じゃないよ……」
「えっ、そうだっけ?」
「あっ、ほんとだ、明日じゃん」
「間違えちゃった。帰ろうぜ!」
男の子たちは、嵐が過ぎ去ったみたいに帰っていった。私はマットの上で、荒い息をしながら、当分立ち上がれないでいた。しばらくすると先生たちが帰ってきた。
「小鳥遊さん、お待たせしました……、あれ、なんか疲れていますね?」
「ええ……、ちょっと、暇だったから一人でシャドウボクシングを……」
「ああ、なるほど。汗の感じとかいいですね。さっそく始めましょう」
な、なんとかごまかせた。ほんとは、シャドウボクシングじゃなくてプロレスごっこですけどね。はぁ、ひどい目に会った……。(終り)