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滑り出すように走り出したクラウン。車内は外気から完全に遮断され、驚くほど静かだ。 「……先輩、あの……」 「喋るな。口を動かしていいのは、俺が許可したものを食う時だけだ」 ハンドルを握る先輩の横顔は、もはや「氷の貴公子」を通り越して、絶対的な支配者のそれだった。
バックミラー越しに、時折私の足元へ投げられる冷ややかな視線。 バリで刻まれたあの「醜い痕跡」を、先輩は片時も忘れていない。
先輩が向かったのは、華やかな観光地ではない。栃木の深い山中にある、一日一組限定の古民家宿。 「……ここは、体を整える場所だ。お前のその『汚れた中身』を、全部洗い流してやる」
食: 究極の**『白粥』**。地元産の天日干し米を、湧き水でじっくり炊き上げたもの。添えられているのは、自家製の梅干しと岩塩のみ。
シーン: 「……食え。一口ずつ、噛み締めろ」 先輩が匙ですくい、私の唇に押し当てる。 熱い、けれど驚くほど澄んだ味。余計なスパイスも、脂もない。 「……美味しい、です……」 「だろうな。お前の体には、今これくらいしか受け付けない。……全部、俺が選んだものだけで満たされるんだ」
囲炉裏の火が消え、静まり返った和室。 先輩は私を布団の上に座らせると、無造作に浴衣の裾を割り開いた。 「……まだ、腫れてるな」 昨夜のグロテスクな充血は、少しずつ引き始めていた。けれど、そこにある「裏切りの記憶」は消えない。
先輩は、用意していた薬を指先に取り、患部に塗り広げる。 「……っ、あ……」 「痛いか? ……これは、俺の印だと思え。他の男が触れた場所を、俺が全部上書きしてやる」
丁寧すぎるほど執拗な、治療という名の愛撫。 性的な興奮よりも、もっと根源的な「支配」への恐怖と悦びが、私の体を震わせる。 先輩の指先は、冷徹で、けれど誰よりも私の体を熟知していた。
「明日の朝は、**『湯葉』と『汲み出し豆腐』**だ。……お前の体が、また俺の味に馴染むまで、この『浄化の旅』は終わらせない」
先輩が私の首筋に、深く、消えないほど強いキスマークを残す。 それは、バリでの出来事を上書きするための、新しい「領土の印」。
美食の旅は、いつしか**「愛の調教」**へと姿を変え、二人はさらに深い山奥へとクラウンを走らせていく。
る る あ ︵ ︵ 🌈🍑
かんすい